『あつまれ どうぶつの森』、実在の人物に因んだキャラが明らかに 88歳のファンへ贈った任天堂の“神対応”

現実とゲームがクロスする先駆的な世界観

 『どうぶつの森シリーズ』はコミュニケーションゲームで、プレイヤー同士がほのぼのと交流することを大きな特徴としており、派手なアクションや、これといった目標があるわけではない。ゲーム開発者のPaulさんは当時、おばあちゃんにピッタリのゲームだと考えて、同ゲームをプレゼントした。

 AudreyさんとAudieは、現実とゲームがクロスしている。実在の人物がゲームキャラになったり、ゲーム内のつながりが、現実世界のプレゼントという形にも表れている。

 本シリーズが初めてリリースされたのが、2001年だ。ソーシャルメディアの概念を定着させたFacebookが設立されたのが2004年だから、それよりも3年も早く、同様もしくはそれよりも先進的なコンセプトを確立していたという言うことが出来るだろう。

 近年、テクノロジーの進歩に伴い、ゲームはどんどんリアリティーや没入感が増している一方、現実世界もそう遠くない未来に、ゲーム世界の様になると言われている。

 未来の人々は、この数年間を振り返ったとき、その世界観の生みの親が『どうぶつの森シリーズ』だったと認識するようになるかもしれない。

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

関連記事