『Fortnite』開発元の人気グループビデオチャットアプリ「Houseparty」にハッキングのデマ広がる
HousepartyのデマはEpic Gamesにとってもユーザーにとっても悲劇
その後、私の周りではHousepartyを再インストールするような動きはありません。主な理由は、Housepartyを削除した後すぐ、他のアプリを使い始めてしまったからです。また、積極的に真偽のほどを調べる人が自分以外いなかったため、今でもデマを信じている人が大半なのです。グループチャットですから、全員が心地よく使えなければ意味がないので、Housepartyは結局デマであるということが分かった後も使われずにいます。
これは外出自粛やロックダウンを経験している人たちにとって、コミュニケーションツールの選択がひとつ減ることを意味していますし、デマで折角のアプリが正しく評価されまいHousepartyにとっても悲劇でしかありません。
Housepartyのデマ元を特定したら報奨金100万ドル
しかしHousepartyだって黙っていません。TwitterではEpic Gamesが親会社であることを全面的に打ち出し、3月31日は、デマの出どころを特定した人に100万ドルの報償金を出すと呟いたのです。
We are investigating indications that the recent hacking rumors were spread by a paid commercial smear campaign to harm Houseparty. We are offering a $1,000,000 bounty for the first individual to provide proof of such a campaign to bounty@houseparty.com.
— Houseparty (@houseparty) March 31, 2020
「最近広まったハッキングの噂が、Housepartyに損害を与えるための商業的キャンペーンだったのかの兆候を調査しています。一番最初に証拠を提供した人に100万ドルの賞金を払います。bounty@houseparty.comに連絡してください」
この投稿を受けて、時間を持て余した人たちが必死に証拠探しをしています。賞金が桁外れということもあり、まるでお祭り騒ぎです。
とは言え、4月2日の記事執筆時では発生源の特定には至っていない様子。しかしフォロワーの白熱っぷりをみる限り、その時はそう遠くないような気がします。 公式Twitterをフォローして動向を追っていたら、その瞬間を目撃できるかもしれませんね。
■中川真知子
ライター。1981年生まれ。サンタモニカカレッジ映画学部卒業。好きなジャンルはホラー映画。尊敬する人はアーノルド・シュワルツェネッガー。GIZMODO JAPANで主に映画インタビューを担当。Twitter