『鬼滅の刃』も無料配信 “外出自粛”のお供にアニメ・お笑い・音楽業界の施策続々
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、各自治体で不急不要の外出自粛が呼びかけられている。そのなかで、YouTubeをはじめとする動画プラットフォームにて、自宅で楽しめる映像コンテンツを無料公開、およびライブ配信する動きが高まっている。
アニメ・出版業界は、家で退屈する子供たちに向けたコンテンツを多数供給中だ。ちびまる子ちゃんの公式YouTubeチャンネル『ちびまる子ちゃんねる』では3月、過去作品が100話公開され、京都アニメーションでは『涼宮ハルヒの憂鬱』『けいおん!』といった代表作を計17作品、ニコニコチャンネルとニコニコ生放送で配信された。
さらに、週刊少年ジャンプの公式YouTubeチャンネル「ジャンプチャンネル」では、80作品以上を期間限定で毎日配信。3月24日には、社会現象を巻き起こしている大ヒット作『鬼滅の刃』の第1話が公開され、急上昇ランキング一位を獲得するなど話題を呼んだ。ちなみに『鬼滅の刃』は4月4日、5日にAbemaTVで全26話が無料配信されることも決定している。
とりわけこの動きが顕著に見られるのが、お笑い業界だ。3月2日以降に予定した全ての主催公演を中止または延期としている吉本興業では3月6日より、全国の劇場から1日約12時間、漫才やコント、新喜劇、トークなどのコンテンツをYouTube「大阪チャンネル」にて無料生配信している。
また、3月9日~11日には参加型ライブ配信サービス「LIVEPARK」にて、よゐこの濱口優、安田大サーカス・団長安田やクロちゃんらが出演したライブイベント「虎ノ門角座」が配信。3月8日には、四千頭身、ハナコらが出演したワタナベエンターテインメント恒例のお笑いライブ「WEL」が、YouTubeの「ワタナベお笑い公式チャンネル」から無観客生配信された。
テレビに引っ張りだこ一部売れっ子を除き、劇場を主戦場としている芸人は多い。彼らの活躍の場を維持する意味でも、今後無観客のライブ配信は頻繁に行われていくことだろう。