『テラスハウス』東京編・第34話ーー社長、新メンバーの夢を狙うもスタジオから“悲鳴”

『テラスハウス』東京編・第34話レビュー

 前回のテラスハウスでは、東京編初のカップルが誕生。晴れて結ばれたトパスと愛華は、一緒にテラスハウスを出ることとなった。二人の卒業前夜には、入居したばかりの俊幸が料理の腕を振るう。できあがった鍋を6人が揃って囲み、和やかな夕食のひと時となった。

 日付けが変わり旅立ちのとき、花は悲しさのあまり顔を抑えてすすり泣く。そして、愛華に寄せ書きのアルバムを渡した。愛しそうにアルバムをめくり、「ここでの4カ月は一生忘れないと思う」と涙で頬を濡らす愛華。花は「エミちゃんをよろしくね。何かしたら、花が卍固めしに行くから」と、トパスに愛華を託す。別れを惜しみ、それぞれのメンバーとハグを交わす二人。ドライな卒業が目立った東京編の初期メンバーとは打って変わり、涙の別れが続く。メンバーによって卒業に対する想いの大きさと別れの仕方は、大きく変わるのだと感じた。

 とある夜、居酒屋『しとらす』で乾杯をする花と俊幸。その日、ミュージックビデオの撮影があったという花は、仕事のための派手なメイクを落としてスッピンだった。そんな花をまじまじと見つめ、俊幸は「きれいだねスッピン、普通に……」と感嘆の声を漏らす。食事の〆のそばをすすりながら、花は俊幸の人生で一番ツラかったことについて尋ねる。すると俊幸は「新卒で入った会社でメンタルやられたときが一番ツラかったかな」と過去を打ち明けた。上司に毎日のように怒鳴られて辛い思いをした俊幸だが、そのときの経験が退職代行を思いつくきっかけになったという。「ある意味、俺の会社はそういう逃げるきっかけを作ってる会社なんだよね」と聞かされた花は「優しいね、社長! めっちゃ優しい人じゃん」と感心の声をあげる。俊幸は「自分が抱えた苦しみをもう味わわせたくない……みたいな思いはあるよね」と語り、自分に言い聞かせるかのように何度も頷いた。

 パジャマ姿の花がリビングで一人、寒くないように毛布を巻きつけてくつろいでいる。するとそこにチャイムの音が。花がビビと共に迎えた新メンバーは、IT企業のOLをしながらグラビアモデルの仕事もしている吉田夢。艶のある黒髪ボブが印象的な24歳だ。グイグイと率先して行動してくれる男性が好みだと話す。

 立て続けにチャイムが鳴り、今度は大荷物を抱えた男性メンバーが登場。彼の名は鈴木志遠(22歳)、立教大学で学ぶかたわら雑誌『FINEBOYS』誌のモデルもこなしている。端正な顔立ちの志遠は、気配りができるちゃんとした女性がタイプとのこと。

 4人の会話は弾み、いつしか 「社長」こと俊幸の話題に。俊幸は会社を経営していることから、いつの間にかメンバーからは「社長」と呼ばれるようになっていた。新メンバーの夢に対し「(俊幸は)何かすごく合いそうじゃない?」と力説するビビに、花も「ねっ、思った!」と声を弾ませ、二人そろって「超、思った!」の大合唱。Lそれを聞いた夢は、早くも俊幸に興味津々で、会うのを楽しみにしている様子だった。その後、花は志遠の荷物運びを手伝いながら、男子部屋に案内する。「ゆっくり荷物を広げてください」と気遣う花だが、辺りを見回し「何か散らかってる、男子部屋!」と顔をしかめる。「多分ここらへん、全部快だと思うもん」と呆れ顔。リビングに戻ってきてからも「ハアッ、何か男子部屋、汚かった」と鼻を押さえる仕草をして嫌悪感を露わにした。思わぬところで、快のだらしなさが発覚する。これまで良い雰囲気だった二人だが、快のマイナスポイントが明るみになってしまった。

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