『いきなりマリッジ3』第7話ーー出会って18日目、新郎の秘密をきっかけに“義実家問題”勃発

『いきなりマリッジ3』第7話レビュー

 ジュンペイの提案に、ヒナは答えられなかった。困ったような表情で、黙って頷くばかり。だが、その姿は機嫌を損ねているようには見えなかった。表情は曇っていたが、彼女なりにジュンペイの思いを受け止めようとしているように感じる。

 ジュンペイは、困惑するヒナに気づいてはいたものの、お金のことを考えると、とりあえずいまは実家を改築するなどして、一緒に暮らし、貯金することに専念したいと語る。家を建て直すにしても、子どもが生まれたあとにするほうが現実的だと言い、考えを曲げる気はなさそうだ。ヒナが思いを受け止められなかった場合を考えていなかったというジュンペイだが、いずれにせよ、彼女がどう決断するのかを待つしかない。

 インタビューに応じたヒナは「姑と住むみたいなのが、一番嫌だったんですよ」と本音を漏らすも、「(ジュンペイのお母さんの話を聞くと、あの場では)言えなかった」と俯いた。あの場ではっきりと「嫌」と言えなかったのは、ジュンペイの家庭の事情だけでなく、一緒に過ごす中で彼の家族思いな一面に触れてきたからだろう。

 二人の“結婚”に対する姿勢が大きく食い違っているとは思えない。だが、考え方の違いや住む場所の問題など、二人の前に立ちはだかる壁は大きい。ヒナは大きな決断を迫られることになった。

 “新婚”生活24日目、二人はジュンペイの実家へ行くことに。ジュンペイとの“新婚”生活を送る中で、小さな不満が溜まっているように見えるヒナ。なかでも、ヒナは初めからずっとジュンペイに対して「作っている感じがすごいから素を出して欲しい」と言い続けている。ヒナは、ジュンペイに壁を感じることに、何よりも引っかかっているようだ。ジュンペイの実家に訪問することに対して、ヒナは「今回マジでぶち破る、壁を」と意気込んでいた。この強気な発言は、二人の関係が進展するのではないか? という期待を高めさせてくれる。ジュンペイの地元でデートする二人の表情は穏やかだ。どうかこのまま義実家問題が円満に解決すればいいのだが。

■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。

■番組情報
『いきなりマリッジ3』
毎週土曜よる10時~10時30分放送
放送チャンネル:AbemaSPECIAL
第7話放送URLはこちら
(c)AbemaTV

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