Google「Stadia」は問題山積み? 4K画質は水増し、Chromecast Ultraは発熱でシャットダウン
発熱問題に対し、Googleは対策講じず
画質問題のほかにも、『Stadia』の評判を大きく傷つけ兼ねない問題が報告されている。ゲームメディア『wccftech』は26日、『Stadia』をChromecast Ultraを使ってプレイすると同アクセサリーが発熱してシャットダウンすることを伝える記事を公開した。こうした現象は、英語圏最大の掲示板サイトredditに多数報告されている。報告のなかのひとつは、『Destiny 2』をプレイしているとネットワークが突然切断され、同アクセサリーを触ったら非常に熱かった、と伝えている。
redditに書き込まれた多数の報告をうけて、Googleはコメントを投稿した。その投稿によると、Chromecast Ultraが発熱すること自体は、YouTubeでネコの動画を視聴している時にスマホのような利用デバイスの表面が温かくなるのと同じく、設計通りである、とのこと。そのうえで『Stadia』開発チームは長時間プレイを含む様々な条件でテストを行っており、テストにおいては発熱によるシャットダウンは起こらなかった、と述べている。
「事実上、何の対策も講じない」と回答したGoogleのコメントに対して、案の上redditのスレッドは荒れた。同社は『Stadia』ユーザを納得させてない、と非難を書き込むユーザーもいた。
以上のように、『Stadia』はサービススタート直後から深刻な問題を抱えている。一連の問題は、高い技術力と豊富な資金力があるGoogleが本気で取り組めば、いずれ改善されるだろう。おそらく日本に同サービスが上陸する頃には、現在より快適にプレイできるのではないだろうか。
トップ画像出典:US版Google store「Stadia Premiere Edition」公式ページより画像を抜粋
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi