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「Apple Arcade」とGoogleの「Stadia」2社の新たなゲームサービスは“競合しない”? 海外メディアの反応を紐解く

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 日本時間26日未明、Appleは多数の定額サービスを発表した。発表されたなかでも定額ゲームサービス「Apple Arcade」は、モバイルゲーム市場に大きな変革をもたらすポテンシャルを秘めている。そして、そのサービス内容をGoogleが発表した定額ゲームサービスと比較するとその本質が見えてくる。

オフラインでもプレイ可能

 Appleが発表した「Apple Arcade」は、月額料金を支払えば従来の有料ゲームに匹敵するリッチなモバイルゲームがプレイし放題になるサービスである。同サービスはApp Storeから配信されるが、MacやApple TVからもプレイできる。このサービスで提供されるゲームには、広告も表示されないしアプリ内課金もない。また、ひとつのサービスに加入すれば家族6人まで共有できる。

 プレイできるゲームは100タイトル以上が用意される。そうしたタイトルにはソニック・ザ・ヘッジホッグやレゴといった有名キャラクターが登場するものから、革新的なインディーズゲームが含まれる。『ファイナルファンタジー』シリーズを手がけた坂口博信氏の新作『ファンタジア』も同サービスからプレイできるようになる(下の動画参照)。

Introducing Apple Arcade — Coming Fall 2019

 また、同サービスはオフライン状態でも利用できるという特徴がある。この特徴により、通信環境が良くない場所や地域でもゲームをプレイできるのだ。

インディースゲームスタジオにとっては福音?

 ゲームメディアUS版IGNは、早速「Apple Arcade」を論評する記事を公開した。その記事では現在のモバイルゲームは基本プレイ無料のゲームから大きな収益を得ていることを指摘したうえで、ユーザが同サービスを基本プレイ無料のゲームより好むかどうかは疑問である、と懐疑的な見方を示した。

 同じくゲームメディアの『Pocket Gamer.biz』は、同サービスをゲームスタジオからの目線で考察する記事を公開した。その記事によれば、同サービスから得られる利益はゲームのプレイ時間に応じて分配されるという関係者の発言をふまえて、恩恵をもっとも享受できるのは魅力的なゲームを開発するインディーズゲームスタジオだと指摘する。というのも、開発したゲームが同サービスの配信コンテンツに選ばれたゲームスタジオは、もはやダウンロード数を気にすることなくゲーム開発に集中できるようになるからである。こうした「勝ち組」となるであろうゲームスタジオには、『Monument Valley』シリーズを手がけるustwo Games Ltd等が挙げられる。

 反対にもっとも厳しい立場に立たされるのは、開発したゲームが同サービスの配信コンテンツに選ばれなかったインディーズゲームスタジオである。こうしたゲームスタジオは、同サービスの配信コンテンツと『フォートナイト』のような大手ゲームスタジオがリリースする基本プレイ無料のゲームのあいだで板挟みとなり消滅の危機に瀕するだろう、と分析している。

      

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