Google『Stadia』アメリカでサービス開始 ゲーム実況連携など未実装多く“まだ発展途上”か
11月19日、Googleはゲームストリーミングサービス「Stadia」をアメリカ等の予約購入者向けにスタートさせる。海外メディアは早速先行プレイレビューを公開しているが、心配されていたあの現象は気にならないものも、大きな期待に応えるにはまだ時間が必要なようだ。
隣でNetflixを視聴するのは非推奨
11月19日からサービスを利用できるのは、もっとも早く予約購入できたプラン「Stadia Founder’s Edition」の購入者である。同サービススタート時にプレイできるゲームは『アサシン クリード オデッセイ』や『Destiny 2』などの12タイトル。もっとも、US版Google storeから購入できるプラン「Stadia Premiere Edition」の公式ページを閲覧すると、今後プレイ可能になると思われる42タイトルが表示されている。そのなかには「ボーダーランズ3」のような比較的新しいタイトルも含まれている。ちなみにPremiere Edition購入者も、同サービスを順次利用できるようになる。
ゲームメディア『Game Spot』は18日、GoogleがFounder’s Edition購入者向けにStadiaの推奨プレイ環境に関して解説したメールを送信していたことを報じた。このメールに書かれた推奨事項のなかで目をひくのが、ほかのストリーミングサービスとの同時利用をすすめない、というものだ。例えば、スマホからStadiaをプレイしている時、隣でNetflixを視聴するのは良くないのだ。この注意事項は、通信資源をStadiaに集中させるためのものと考えられる。そのほかの推奨事項は、以下の通り。
・Chromecastを使ってゲームをストリーミングする時は、有線接続が望ましい(US版Google Storeには有線接続用ケーブルが販売されている)。
・Wi-FiルータはChromecatと同じ部屋に設置し、通信帯域を5Ghzに設定する。
・テレビでゲームを表示する場合は、画質をUHDモードに設定する。
レイテンシは気にならない
Stadiaの利用を検討するにあたり、もっとも懸念されるのが「レイテンシ(通信遅延)が気になるのか」ということであろう。この懸念に対して、各海外メディアの先行レビューはプレイした感触を伝えている。以下、レビューの一部を抜粋する。
・「専用コントローラーは素晴らしい。ボタンはきびきび動き、ジョイスティックは滑らかだ」「Chromebookでプレイしたのだが、Destiny 2のプレイに没頭している自分に気づいた...Stadiaのいいところは、デバイスが発熱しないところだ」(US版『WIRED』)
・「ゲームがストリーミングされているとは気づかない...インストールゲームをプレイしているようだ」(ゲームメディア『Gamasutra』)
・「有線接続したPCでプレイした場合がもっとも素晴らしい...Mortal Kombat 11のような格ゲーでも問題ない」(ゲームメディア『MMORPG』)
・「Google Pixel 3A XLでのプレイが印象的...『レッド・デッド・リデンプションII』や『アサシン クリード オデッセイ』のようなAAAタイトルをストリーミングできるのが素晴らしい」(エンタメメディア『SCREEN RANT』)