『バチェラー・ジャパン』シーズン3・第9話ーーバチェラー友永、家族の客観的な意見に猛反発

『バチェラー・ジャパン』S3、EP9レビュー

 友永が「(全員と対面した)正直な意見を聞きたいな」と尋ねると、友永の兄は「接しやすかった」と水田の名前を挙げる。友永の母もまた「普通の真也のままでいられる相手」と評し、友永の父も二人が話しているときの様子から「相性から言うと、一番はあゆみさんかな」と感想を述べた。それを聞いた友永は、「家族の意見を大事にしたい」と言い、自ら「正直な意見」を求めたにも関わらず、想像していた答えと違ったせいか、強い口調で猛反論し始める。「でも俺は、自分の結婚相手を家族のために決めるっていう気はさらさらない。俺は結婚したい人と結婚するし。人を比べるっていうこと自体もまずちゃうし」。そんな友永の姿に家族は戸惑うが、その後のインタビューで友永の兄は「自分とは正反対の意見に拒絶反応を起こしたのでは」と冷静に分析していた。一方で、「僕はいま、恵さんがいいと思ってるのに」と思わず本心を漏らす友永。

 だが、この家族の客観的な意見が、ローズセレモニーの運命を左右することになる。

 友永がバラを手渡したのは“自分が好きになった相手”である岩間と、“自分のことを好きでいてくれる相手”であり、自然体でいさせてくれる水田。友永の理想の女性像にもっとも近かった野原は、ここで脱落となる。

 そんな野原は、最後まで“強い女性”だった。友永の決断を「すべて受け入れる」と潔く受け止め、去り際、岩間と水田に「ありがとう」と声をかけて、ハグを交わす。歩み寄れなかったことを悔やみ、涙を流す友永に対しても、野原は優しく「頑張ってね」と囁いた。そして、涙を見せることなく、その場を去っていった。

 ローズセレモニーで名を呼ばれたときの、岩間の微妙な間と暗い表情も気になるが、次回はいよいよ友永の第二の故郷であるフランスで、最後に二人の女性と向き合うことになる。友永は果たして誰を選ぶのか。ついに、運命の相手が決まる。

■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。

■番組情報
『バチェラー・ジャパン』
Amazon Prime Videoにて毎週木曜日に新エピソード配信
製作:Amazon Prime Video
バチェラー:友永真也
(c)2019 Warner Bros. International Television Production Limited. All rights reserved.
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