スリムクラブ&2700、カジサックチャンネルで闇営業問題を語る 松本人志への感謝の言葉も

 カジサック(キングコング・梶原裕太)が10月11日、自身のYouTubeチャンネルで『スリムクラブ、2700さんにあの件について全てを語って頂きました』と題した動画を公開。闇営業問題で謹慎していたスリムクラブ(真栄田賢・内間政成)、2700(八十島・ツネ)の2組を迎え、トークを行なった。

 2700は息子・コジサックがギャグを真似するなど動画でもおなじみで、またスリムクラブとはプライベートでも交流があるというカジサック。そのなかで闇営業問題が持ち上がり、ニュースでは一部が切り取られ、本当に言いたいことが伝わっていないのではないかと考えたカジサックは、どうしてもチャンネルにゲストとして迎え、直接、話を聞きたかったのだという。

 「めっちゃいいやつらなんですよ、本当に」と力を込めて、2組を呼び込んだカジサック。冒頭、4人は深々と頭を下げ、「すみませんでした」とファンに謝罪した。「あの件について、本人の口からも言いたいことってあると思うんですよね。いろんなニュースが飛び交っていましたけども、どんな感じやったんですか?」とカジサックが聞くと、スリムクラブ・真栄田が代表して、2700とともに参加した営業について語り始めた。

 2016年8月某日、一度連絡先を交換した芸人から、「川崎で飲食店のオーナーの誕生日会がある。お仕事どうですか?」と聞かれ、「はい。行きます」と答えたという真栄田。現場では、夜8時くらいに「車で待機していてください」と言われ、出番が来たら川崎駅近くの飲食店に入っていく、という段取りだったそうだ。

 そうして出番を迎えて入店すると、20人くらいの人がいたという。そこで2組は10分ずつネタを披露し、そのまま帰宅した、というのが当日の流れだったと、真栄田は語った。それ以外に、参加者との絡みなどは一切なかったということだ。

 カジサックが「ネタをやっているときに、『あれ? これヤバい会かも』とかはあったんですか?」と踏み込むと、4人は「まったくなかったですね」と言葉を揃えた。荒い言葉が飛び交うこともなく、「明るい雰囲気の会だった」と、スリムクラブ・内間も振り返っていた。2700・ツネも「ノリがよくて、こっちもテンション上がってネタする、っていうイメージです」と語った。

 2組が、反社会勢力がかかわる会だったと知ったのは、吉本興業の呼び出しを受けたときだったという。闇営業問題が報じられた直後だったため、真栄田は「ちょっと怖くなったんですよ」と振り返るが、まったく身に覚えがなく、吉本から「そういう会に参加していたという情報がある」と聞かされても、「そんなのウソでしょ!」という感覚だったそうだ。

 その場で「直(営業)行ったことあるか?」と聞かれ、「はい。あります」と正直に答えると、「この3年くらいで行った直営業を教えてほしい」と言われたとき、川崎での営業を思い出し、現場のことを詳しく話したのだという。とはいえ、その時点で3年前の話で、詳細はよくわからない。吉本から「その紹介してもらった人、誰だったか覚えている?」と聞かれ、その芸人に電話で状況を聞くことになった。そこで、「相手は飲食店のオーナーですし、とりたてて気にするようなことはないですよ」との言葉を受け、真栄田は「僕らとしては、知らずに行ったということを会社に知ってほしくて、その電話で裏が取れたのかなと思ったんです」と振り返った。

 しかしその3日後、結局、参加者のなかにひとり、反社会勢力が紛れていたことが発覚。吉本から「知らずに行ったとはいえ、結果そこに同席していることになっているということは、重く受け止めてください。会社としてそういう人たちとのかかわりを禁止していることもわかってほしい。直営業に行くとこういうことが起きてしまう。ちゃんと会社に言ってくれていれば、われわれが調べたのに」と言われ、4人は深く反省したそうだ。2700・ツネも、「僕らは特殊詐欺グループの会に参加してしまったこともあるんですけど、子供もいて、そういう人たちの集まりとはまったくわからなかった。会社の言う通りにしておけばよかった」と唇をかんだ。

 スリムクラブはその日、沖縄ロケを行なったあとで、それが放送できなくなってしまい「共演したタレントさんにも、スポンサーの方にも、局の方にも、重いカメラを持って撮影してくれたカメラマンさん、マイクさんにも、本当に申し訳ないと思いました」と、真栄田を始め、全員で再び頭を下げていた。

 一方でカジサックは、「車からそのまま会場で出番を迎えて、もし怪しい人がいたとしても、その場で『この人、大丈夫ですか?』とは言えないと思う」とも。「ダメなことはダメ」としつつ、彼らの立場を慮っていた。

 謹慎期間中について、真栄田は「実家がお金でいい思いをしたことがなかった方なので、特に経済的なもので怖さがありました。あとは沖縄のとうちゃん、かあちゃんに申し訳ないなっていうのが強かったですね」と語る。2700・ツネは「特殊詐欺グループの被害者はお年寄りの方で、自分たちがやってしまったことなので、何かできることはないかと考えていました」、八十島は「頭が真っ白で、それまでの仕事が順調だったわけでもないし、どうしたらいいんだろうという感じでした」と振り返った。

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