ルードとゆいと、2つの月LINEの真相に鳥肌 例外尽くし&“オオカミちゃん”が涙した最終話

『オオカミちゃん』最終話レビュー

 最終話では、それぞれの恋の結末が映し出された。いと(宮瀬いと)も参加した、ひろむ(黒田昊夢)とゆうか(鈴木ゆうか)の太陽LINEデート。そこにルード(Rude-α)が現れる。ルードの月LINEの相手をずっと気にしていたひろむは、思い切って聞くことに。しかし、相手の気持ちを尊重したいから、今はそのことを話せないと謝るルード。気まずい空気が流れる中、突然ミチが顔を出す。「ルードくんが月LINEを使ってくれたのは、実は……私」と告げ、その真相を伝えに来たというミチ。かずま(ミッチェル和馬)がアメリカ留学のため、最終告白を待たずに旅立ったことと、それを知っていたのがルードだけだったことを打ち明けた。かずまの事情とミチを月LINEで呼び出した理由が明らかになり、ルードが口にしていた「相手の気持ち」という言葉には、ミチだけでなく何も言わずに去ったかずまのことも含まれていたことが発覚する。

 ミチは「さよなら」も言えずにかずまと離れ離れになってしまった。突然の別れにポロポロと涙をこぼしながら、かずまを想うミチの姿は、見ているこちらまで胸が痛くなるほど。しかし最終告白の日、そんなミチのもとにかずまから「アメリカに来て欲しい」という月LINEが届く。アメリカに向かったミチは、かずまからの告白にどう答えるのか。“オオカミちゃん”かどうかの答えが明かされる様子は、Abemaビデオで配信されている。

 そして、運命の最終告白。トップバッターは、ゆうか。告白するのは、ひろむだ。最初の赤いブレスレットから最後の告白までずっと一途にゆうかを想い続け、猛アプローチを重ねてきたひろむだが、結果は“オオカミちゃん”だった。静かに俯き、ゆうかから手渡された手紙を読むひろむ。そして、ゆうかもまた自責の念でぐしゃぐしゃになるほど泣いていた。そんな彼女のこれまでの言動を改めて振り返ると、ひろむの真っ直ぐな想いを受け止められないためか、何度か遠ざけようと努力していたようにも見える。ゆうか自身、ひろむの純粋な気持ちを踏みにじりたくないと、罪悪感が芽生えていたのだろう。

 だが、ひろむはこの『オオカミちゃんには騙されない』を通して、圧倒的に成長した。それを最も感じたのは、結果を踏まえてもなお、最後のインタビューで「番組が終わってから付き合ってもいいですか?」と無邪気に笑いながら聞く姿だ。当初は、絶対に騙されたくないと、誰よりも“オオカミちゃん”を警戒していたひろむが、ゆうかが“オオカミちゃん”だとわかった今も、冷静に状況を受け入れただけでなく、変わらず好きでいる。ひろむのゆうかへの気持ちは、全く嘘のない本気の恋だったのだと強く感じるシーンでもあった。

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