『RISE WS2019』決勝目前、那須川天心&白鳥大珠インタビュー 2選手が明かす”勝つべき理由”

那須川天心&白鳥大珠 特別インタビュー


ーーキックボクシング、ムエタイはもちろん、プロボクシング業界/総合格闘技業界からも注目を集め、格闘技シーンの中心にいる那須川選手ですが、プロデビューを飾られたRISEには深い思い入れがあると思います。あらためて、那須川選手にとってRISEとはどんな舞台でしょうか。

那須川天心:自分がデビューした舞台であり、ホームですよね。今、RISEにはいろんな団体からの選手が出ていて、やっぱり強い選手もいますし、誰が観ても盛り上がる試合ができると思います。自分がRISEを盛り上げて、育てるというか、RISEと一緒に上がっていきたいなというのはありますね。

ーー対戦相手の志朗選手は、那須川選手も「日本人で一番強い」と認める選手ですが、あらためてその印象を聞かせてください。

那須川:彼は日本ではまだそこま知られていないかもしれませんが、タイでずっとやってきた選手で、相当な知名度と実力がある。逆輸入のような、新しいパターンですよね。日本の選手の中でも本当に強い選手です。

ーー想定している試合展開はありますか?

那須川:何個かあります。圧倒して勝つパターンも考えてますし、苦戦して判定になるパターンも。そこはいつもの試合と変わらないです。

ーーセミファイナルのあと、「無意識になった時にどれくらいのパワーが出せるかを今後の試合で証明したい。進化に注目してほしい」とおっしゃっていましたが、今回の試合では、どんな点に注目してほしいですか。

那須川:自分の人生をこの試合にかけてきているので、気持ちの部分を見てほしいですよね。スピードアップの練習をしていて、相当な神経を削っていますし、疲れがたまるのも早いです。RISE初めての世界大会で決勝なので、強豪を相手に全てにおいてモチベーションは高いですね。

ーー今大会はAbemaTVで中継されます。亀田興毅さんとの一戦も大きな話題になりましたが、あらためて、那須川選手のキャリアにとって、どんな経験になったでしょうか。

那須川:今まで交わることが一切なかったボクシングとキックボクシングが、いい交わり方ができたと思っています。歴史のあるボクシングと、今盛り上がっているキックボクシング。2つが合わさることでいい反応もあれば、悪い反応もあるわけです。でも、悪い印象を持った人は、1割いるかいないかだと思うんですよね。僕からすると、良かった点しかない。あの試合をやったことによって、キックボクシングもボクシングの人気もさらに伸びましたよね。

ーーAbemaTVの企画も含め、インターネット放送で格闘技の魅力を知るファンも広がっていると思います。シーンの底上げにも貢献する取り組みだと思いますが、今後も面白そうな企画があればチャレンジしたいと思いますか?

那須川:もちろん。自分は人生がチャレンジだと思っているので、チャレンジしていかないといいことないですよね。最近の若い人は、チャレンジすることを恐れている人が多いと思うんですよ。そういった風潮は、なくしていきたいですよね。どんな形でもいいので、自分のことを見てなにか始めてみようとか思ってくれればそれは嬉しいですし、誰かの人生の分岐点になる人ってすごいと思うんですよ。必ず誰しもに憧れの人がいる。そういう存在になれれば格闘技の可能性も広がるかなと思います。


ーー今年後半から2020年に向けての目標を聞かせください。

那須川:まずはこの大会をしっかり優勝して、次は世界ですか。今回も世界大会という名目ですけど、もっともっと強い選手は数え切れないくらいいると思うんですよ。自分のファンもまだ少ない世界に出て、挑戦するのがかっこいいんじゃないですか。そういうのを求めていきたいですね。2020年はオリンピックがありますし、スポーツが盛り上がると思うんですよ。キックボクシングはオリンピックじゃないですけど、負けてないという存在感を出していきたいですね。

ーーあらためて、試合に向けた意気込みをお願いします。

那須川:志朗選手は強いですし、昔からやりたいと思っていたので、モチベーションは非常に高いですね。お互いの思いのぶつかりあい、意地の張り合いをしっかり観てくれたら嬉しいですし、最終的には自分が倒していい勝ち方で終えるので。

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