『RISE WS2019』決勝目前、那須川天心&白鳥大珠インタビュー 2選手が明かす”勝つべき理由”

那須川天心&白鳥大珠 特別インタビュー


ーー若くして空手からプロボクシング、そしてキックボクシング、またモデルとしてのご活躍も含め、多くの舞台に立たれてきたなかで、白鳥選手にとって「RISE」とはどんな舞台でしょうか。

白鳥大珠:キックボクシングを始めたのが中学2年生の頃で、アマチュアデビュー戦が「KAMINARIMON」というRISEアマチュア大会のトーナメントでした。その決勝でプロの興行のオープニングファイトで戦って、そこで実際にRISEデビューをしたのが去年の6月です。そういったことを含めてもキックは僕の原点なのかなと思っています。今、キックは盛り上がってますけど、まだまだ伝統は出来上がっていないので、誰が作っていくのかっていうと、俺が作っていかなきゃいけない。これからもっと上にいけると思ってるので、それをやるのは那須川天心だけじゃないって感じです。

ーー白鳥選手は様々な格闘技を経験されていますが、それぞれの違いはどのような点に感じますか?

白鳥:同じ後楽園ホールの大会でもRISEの雰囲気とボクシングの雰囲気は本当に同じ場所なのかっていうくらい客層も違うんです。ボクシングはキックよりも歴史も長くてスポーツ性、競技性を感じるんですけど、それにプラスしてキックはエンターテインメント性だったり、華やかさがある印象です。今、キックは若い人たちにも人気で、女性も興味持ってくれる人が増えているので、これからメジャーになっていくべき競技だと感じています。


ーー対戦相手となる梅野源治選手は、ムエタイ界で「至宝」と呼ばれる実績のある選手です。その印象を教えてください。

白鳥:僕がデビューしたての頃から日本のトップ戦線で戦っていて、タイでもチャンピオンになった偉大な選手だったと思うんですけど、僕からしたら“だった”なんですね。いつまでも自分が日本を引っ張っている存在と思っていたら大間違いで、時代はどんどん変わってきている。そのことを実証するためにも、9月16日、必ず倒さなきゃいけないなと。

ーー想定している試合展開はありますか?

白鳥:イメージはありますね。ある程度は向こうがしてくることも想定はできてる。今回は首相撲や肘打ちはないですが、向こうは蹴りがずば抜けている印象なので、見切りだったり、距離感。向こうはリズムに乗るとバンバン蹴ってくると思うので、どう出て行って相手のリズムを崩すか、というのが試合の面白いところだと思いますね。楽しんでもらえたらいいです。

ーー格闘技観戦と言えば、以前は会場とお茶の間が主でしたが、今回のようにAbemaTVでの放送を始め、現在ではインターネット放送で誰もが気軽に観戦できるケースも増えてきました。モデルとしての白鳥選手のファンが初めて試合を観る、ということもあると思いますので、初心者向けに注目のポイントを教えてください。

白鳥:あまり詳しくない人って、格闘技をいいものとは思ってない人が多いと思うんですけど、いわゆるイケメンと言われる選手もたくさんいるし、バチバチにやりあっていても、試合後は気持ち良く終われる。今回の試合を機会に、そういったイメージをなくしてほしいですね。RISEはお客さんを飽きさせない工夫を、選手も運営側もやってきています。あとはRISEはKOが多いイベントなので、面白くて一番分かりやすいと思うので。AbemaTVで試合を観てもらって、生でも観てもらえるかは自分たちのすることですね。


ーー今年後半から2020年に向けての目標を聞かせください。

白鳥:まずは9月16日、必ずトーナメントを優勝します。あとは、格闘技と言えば大晦日が一番注目されるイベントになるので、そこに向けて注目される試合を組んでほしいなと。今年最初に取ったRISEのベルトの防衛戦もやることになると思うので、そこもしっかりとクリアしつつ、来年は海外に挑戦して行きたいです。今はそこまで見据えているので。

ーーあらためて、試合に向けた意気込みをお願いします。

白鳥:日本で開催している上で、日本人対決は一番盛り上がると思います。試合まで盛り上げて、試合でさらに盛り上げて、最後は自分が圧倒して勝つ。そのイメージは出来ているので、当日は梅野選手をマットに沈めたいと思います。

(取材・文=渡辺彰浩/写真=石川真魚)

【放送概要】
■【那須川天心 運命の頂上決戦!】RISE WS 2019 Final Round
AbemaTV 格闘チャンネル
9月16日(月) 13:00 ~ 21:30
https://abema.tv/channels/fighting-sports/slots/DMX12hdJiGWnwR

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