『テラスハウス』東京編・第16話ーー香織の“婚約者疑惑”に翔平が切り込み、二人の恋が急展開?

『テラスハウス』東京編・第16話レビュー

 その後、一連の会話に気を病んでしまい、涙を流しながら部屋に篭る香織。翔平はその場で彼女の話を聞こうとしたが、時間がなかったため、その日の夜に香織をプレイルームに誘い出した。泣いていた理由について、「“本音じゃない”って言われるけど、そのままで生活しているつもりだった。なんで“本音じゃない”と思われてしまうんだろう」と打ち明ける香織。続けて「どうせ放送で知ってしまうと思うけど、その前に話したい。ずっと翔平のことを気になっていた」と告白。そして、自分が人に合わせてしまう性格であるため、翔平の好きなタイプではないのではないかと相談する。翔平は「放送で聞いて、びっくりした」と想定外の好意に驚いたことを明かしつつ、香織が気を使いすぎているという点に関しては春花に同意した。そして香織の顔色を伺いながら、「なんでも聞いていい?」と口にする。翔平は、香織に対して踏み込めなかった重要な理由が他にあるようだ。

 「俺もずっと香織のことを素敵だなって思ってた。でも(気持ちを)聞かれたときは“わかんないかな”とか答えてて。前に香織の共通の友達と飲んでたときに、“香織には婚約者”がいるっていろんな人から聞いたの。それで俺は気持ちが萎えちゃって」と本音をさらけ出す翔平。意外な理由に驚く香織は、その真相について説明しはじめる。その彼とは年末に別れていたが、イラストの仕事の件でマネジメントを頼んでいたという。しかし、翔平を好きになった香織は、そのマネジメントを解消し、いまは完全に一人で仕事をしているのだとか。一通り経緯を話し終えると、香織は「それなら私も、“翔平には彼女いるよ”って聞いたことはあった」とぶっちゃけ、同じような理由ですれ違っていたのかと呟いた。それを聞いた翔平は「彼女はいないよ、セックスはしまくってるけど。彼女は……そういうことだよね」と包み隠さず答え、「(お互い)気にし過ぎちゃったね」と締めくくる。香織が「また飲みに誘ってもいい?」と笑顔で尋ねると、翔平は照れくさそうに快諾した。そんな二人は改めて、恋を育み直していくのだろうか。

 はっきりとした性格のメンバーが多い中、ずっと板挟みになっていた香織がやっと殻を破ろうとしている。自分の在り方を再確認しつつ、長らく止まっていた翔平との恋も一歩前進した。新メンバーが入ったことで、フレッシュな風が吹くテラスハウスは、恋模様もまた再び積極的に動き出す予感がする。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■番組情報
『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』
2019年5月14日よりNetflixにて毎週火曜に新エピソード先行配信(4週に1週休止)
2019年6月11日よりFODにて毎週火曜深夜0時に配信予定(4週に1週休止)
2019年7月よりフジテレビにて、地上波放送予定
(c)フジテレビ/イースト・エンタテインメント

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