YouTube“パーソナライズド広告”停止に、人気YouTuberカズが異議「さすがにやり過ぎ」
ガジェットレビューやDIY動画で人気のYouTuber・カズが9月5日、投稿した動画の中で、YouTubeにおける「パーソナライズド広告停止」について言及した。
「パーソナライズド広告」とは、ユーザーが興味・関心のある(と検索エンジンが判断した)商品やサービスに関する広告が、蓄積された個人データをもとに勝手に表示される機能のこと。たとえば、あなたが今年のシルバーウィークにふと国内旅行へ出掛けたいと考え、「国内旅行 安い」と検索して格安チケットや旅行プランの情報が多数掲載された旅行サイトへとたどり着き、結局、何も購入せずにサイトを閉じたとする。すると後日、まったく関係のないニュースサイトやまとめサイトを見ているときに、お得な国内旅行のプランに関する広告が表示されるというものだ。似たような経験をしたことがある人はおそらく多いことだろう。
今回、カズが説明したのは、この「パーソナライズド広告」が先日、YouTubeの子供向けチャンネルに限って停止されるというお達しが出たことについて。カズはYouTubeが下したこの判断を「無理やりな停止」としたうえで、その背景にはYouTubeを傘下に収めるGoogleが子供の情報を違法に収集したとして、1億7000万ドル(約180億円)の制裁金を支払ったことが関係していると解説した。
巨額の資本を有するGoogleにとって180億円は致命的な損失ではない。しかしながら、反省の意向を示さなければ、今後さらなる制裁を加えられかねない。そこでGoogleは、傘下のYouTubeを用いて更生への「誠意」を当局へ示すべく、子供向けチャンネルでのパーソナライズド広告掲載停止、さらには、子供向けコンテンツへのコメント・通知廃止という異例ともいえる措置に舵を切ったのだと、カズは自身の考えを話した。
では実際のところ、YouTubeの一般的な動画においてパーソナライズド広告はどれくらいの割合を占めているものなのだろうか? それに関してカズは「わからない」とのこと。チャンネル登録者数170万人(9月6日現在)を誇るトップYouTuberが認識していないのだから、きっと、正確に答えられるクリエイターはほとんどいないのだろう。