『Nintendo Switch Lite』海外の反応は概ね好意的、しかし一部“失望”の声も……
7月10日の日本時間における夜、任天堂はついに廉価版『Nintendo Switch』ともいえる『Nintendo Switch Lite』を発表した。Liteに関しては今年に入ってから数多くのリーク情報が流布していたので、海外メディアは驚きこそないものも概ね好意的に報じている。しかし、その一方で、一部から「ないものねだり」のような失望の声もある。
LiteとSwitchのセーブデータ引き継ぎは後日実装か
『Nintendo Switch Lite』の基本的な情報については既出の記事に譲るとして、気になるのは任天堂のほかのゲーム機との関係である。もっとも気になるのは、Liteでプレイして保存したセーブデータはSwitchに引き継げるのか、というところだろう。このことに関して、『CNET』は任天堂アメリカ法人の社長であるDoug Bowser氏に取材した。取材に対し同氏は「もちろん、LiteとSwitchのあいだでみなさんのゲームプレイ体験を移行させることができるようになります。そうなるのはもう少し先ですが、ゲームプレイの引き継ぎを実装するつもりです」と答えた。
任天堂の既存携帯ゲーム機である『Nintendo 3DS』は今後どうなるのか、という疑問も沸く。この疑問については、テック系メディア『The Verge』は3DSの需要がある限りサポートし続けるというBowser氏の発言を報じている。
テック系メディア『Notebookcheck』によると、LiteのチップにはSwitchより新型のものが実装されている。この最新チップのおかげで、Liteの連続稼働時間はSwitch携帯モード時のそれより長くなった、とのこと。もっとも、最新チップは今後製造されるSwitchにも実装されることを『IGN』が報じている。
Liteの投入は正しい動き
Liteの発表に関しては、多くの海外メディアが好意的に報じている。例えばテック系メディア『TheSixthAxis』は、Liteの市場への投入を「まさに正しい時に行なった正しい動き」と絶賛している。Switchの販売は世界的成功を収めたと言えるが、この成功を維持するための策として廉価版の投入は「最善の方法」とも評している。
同メディアは、LiteがJoy-ConをはじめとしたいつくかのSwitchの機能が削減されていることについても、むしろ好意的だ。というのも、携帯専用ゲーム機という位置づけを考えた場合、Jot-Conのような壊れやすい機能を実装しないことによってむしろ子供に持たせやすくなるからだ。
Liteになって増えたものとして、カラーバリエーションがある。Switchでは2色だったカラーバリエーションがLiteで3色になったことに関して、『IGN』のレビュー記事では好意的なSwitchファンのツイートを多数紹介している。
カラーバリエーションとは対照的にLiteになって削られた重要な機能として、TVモードの廃止がある。この変更に関して、『IGN』のレビュー記事はむしろ歓迎するとツイートしたファンの声を伝えている。