ナポリの男たち『RimWorld』動画はなぜ“ゲーム実況の金字塔”なのか? 最終回に寄せて魅力を解説

 そして、プレイアブルキャラクターとして未知の惑星へ入植するのが、「すぎる」と「shu3」だ。上述の通り、プレイするのは蘭たんだが、ゲーム内で起こる様々なドラマを脚色し、「遭難者の手記」として、要所で状況をまとめ、読み上げるという役割を果たしている。お調子者で中学生的なナイーブさも魅力的なすぎると、理知的だが“サイコ”なイメージもあるshu3による手記は、文体も内容も対照的。視聴している側からしても、そのままでは無機質なゲーム上のキャラクターに深い思い入れが生まれ、ついつい『RimWorld』というゲームと、ナポリの男たちが作り上げる世界観に没入してしまう。

 と、回りくどい説明になり、かえって魅力が伝わりづらかったかもしれないが、なかなかお目にかからないレベルの、じんわりと楽しいゲーム実況動画なので、未見の方は覗いてみてほしい。米津玄師に愛され、6月には池袋マルイで展示会まで開いた彼らの魅力の一端が、きっと伝わるだろう。本日7月4日公開予定の「最終回・後編」で本シリーズがどんな結末を迎えるのか、楽しみにしたい。

(文=橋川良寛)

■『ナポリの遭難者たち』プレイリスト
https://www.nicovideo.jp/mylist/64324933

■ナポリの男たちch
https://ch.nicovideo.jp/naporich

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