響木アオ×たこやきレインボー対談 VTuber×アイドルの“響きあい”で開いた新境地
「学校には行けなくて、でも『学園生活はしたい!!』と思っていた」(響木)
――アオさんはアイドル/作家としてW契約デビューをして話題になった通り、曲を自分で作って、自分で歌えるという意味でも珍しいタイプのバーチャルYouTuberですよね。
響木:はい。自給自足の世界です(笑)。
――たこ虹のみなさんがそんなアオさんの曲に感じる魅力というと?
彩木:やっぱり、アオちゃんに〈ChuChuChu♡マイダーリン〉(「ChuChuChu♡ダーリン」の歌詞)って言われたら、死ぬほどかわいいじゃないですか……! 一方で「マグロ漁船青空丸」(ときのそらとのユニット・青空ラビッツのために書き下ろそうと動画で披露していた曲)みたいな、シュールすぎる曲もあって(笑)。
――そのギャップもいいですよね(笑)。
響木:「マグロ漁船青空丸」は、アカペラでおふざけで歌った曲ですね。〈♪マグロは強いぞ、赤いんだ~。あーよいさっ!〉みたいな(笑)。でも、そういう楽しい雰囲気って、たこ虹さんの曲にもちょっと通じるような気がします。私の曲にも「チャリン!」という感じの曲がありますし。
――〈♪買って~、買って買って買って買って~〉という歌詞でレジの音をサンプリングしている「物販の歌」ですね。
彩木:「遅刻の歌」もそうですけど、面白い曲もあって、すごく聴きやすいと思うんです。
――では、今回のコラボレーションについて色々と聞かせてください。そもそも、アオさんが「アオチャリング」の第一弾にたこ虹さんを選んだ理由と言うと?
響木:アオはあまり学校には行けなくて、でも「学園生活はしたい!!」と思っていたので、たこ虹さんとなら「そういうことができる」と思ったんです。みんなとなら、「ひとりでは出来ないことができるんじゃないか!」と思って、今回アオチャリングさせていただきました! アオ、前からずっと「合唱をしてみたい」と思っていたんですよ。それで、今回の「七色の風」ではみなさんと一緒に合唱して、歌で学園生活が感じられるものにしたいと思いました。たこ虹さんの「お仕事があって、普通の学生生活に憧れがある」という話を知って、みなさんのことを考えながら書かせていただきました。
――イントロや間奏にリコーダーの音が入っていて、アレンジの部分でも「学校」の雰囲気が表現されていますよね。
響木:そうなんです! この曲は、学校に通ったことがある人には「懐かしい」と思ってもらえたり、学校に行ったことのない人にも、その雰囲気が想像できるものにしたいな、と思っていました。
――中でも「卒業ソング」をテーマにしたのは、何か理由があったんですか?
響木:「卒業」って、学校生活の終わりの時期なので寂しいイメージもありますけど、でも、同時に新しいスタートでもあるじゃないですか? ちょうど時期的にも、新しい門出の、大事な日に歌ってもらえるような曲になると思って、今回は卒業ソングにさせていただきました。色んな人たちの「新しい門出を祝して!」という曲になっています。
――そしてレコーディングに臨む前に、たこ虹さんのところに、アオさんからの直筆の手紙が来たそうですね? そこに曲に込めた思いが書かれていたそうで。
清井:そうなんです! 手紙を読むことで、歌うときにもより気持ちが込めやすかったです。アオちゃんのことも考えながら、私たちのことも考えながら、アオちゃんと私たちで一緒に学校生活を送るところを想像するように歌っていきました。
――なるほど。曲を通して、みなさんで学校生活を送るような感覚だったんですね。
春名:そうですね。「アオちゃんみたいに可愛いクラスメイトがおったら、絶対に毎日真剣に学校に行くなぁ……」と思いました(笑)。
彩木:それに加えて、私たちはアオちゃん自身の学校への思いについても、気持ちを込めて歌わせてもらいました。(取材時点で)昨日一緒に撮影したMVも、アオちゃんと私たちが学校生活を送るものになっているんです。
響木:みんなとクラスメイトになれた雰囲気で、楽しかったです!
彩木:今回はストーリー性のあるMVで――。
春名:ひとりぼっちだったアオちゃんを、私たちが受け入れて、一緒に学校生活を送る様子をのぞけるようなものになっているんですよ。
堀:セリフはなかったんですけど、それでも学園祭の出し物を決めたり、けんかになっちゃったりするシーンもあって。フルで観ても楽しいMVになっていると思います。
清井:そういえば、演技でみんながけんかをして、私が止めに入るシーンがあるんですけど、そこで私がつきとばされてしまうんです。そのあと落ち込んでいる私に、アオちゃんがやってきてなぐさめてくれるシーンもすごく素敵ですよ!
響木:なぐさめさせていただきました……!!
春名:ここ、スクショポイントです(笑)。
響木:えへへ。たこ虹さんの可愛いシーンもたくさんあるので、もう……毎秒スクショしてください!