UUUM加入のアイドルYouTuber「神宿」 活動の歴史とチャンネルの魅力に迫る
先日、ヒカキンやはじめしゃちょー、フィッシャーズなど人気YouTuberが所属するUUUMの専属クリエイターとして活動することを発表した、「原宿発!」のアイドルユニット「神宿」(かみやど)。2014年の結成以降、着実に人気を広げてきたアイドルがYouTube活動を本格化させるということで、大きな注目を集めている。そこで本稿では、そもそも神宿とはどのようなアイドルグループなのか、そしてYouTuberとしての魅力はどこにあるのかを紹介しつつ、今後の活動についても考察したい。
原宿発!のアイドル「神宿」とは
2014年に結成された5人組アイドルグループの神宿。メンバーは、「ミスiD2016」でもある一ノ瀬みか、羽島めい、羽島みき(羽島めいとは実の姉妹で姉)、小山ひな、そして5人目のメンバーについては、ムードメーカーとして結成時から活動を共にしてきた関口なほが今年1月13日をもってグループを勇退したため、あらためてオーディションが行なわれている。「神宿」という名前は、グループが結成された場所でもある神宮前を意味する「神」と、原宿の「宿」を組み合わせた造語だ。「KMYD」と表記されることも多く、同名の自己紹介曲もあるが、それぞれのアルファベットに意味があり、K=KAWAII、M=MAX、Y=YELL、D=DREAMを届けるために活動している。
結成からこれまで「原宿戦隊!神宿レンジャー / 限界突破フィロソフィー」や「カムチャッカ・アドベンチャー」など数々の楽曲リリース、ライブイベントを行ってきた神宿だが、映画にも出演している。神宿初の主演映画となった『神宿スワン』(2016年公開)と主演第2弾となった『君がいて完成するパズル』(2017年公開)だ。いずれも、各メンバーが個性を発揮し、「かわいい」を体現していた。
マックスむらいの動画にも出演
そんな神宿、実は、AppBank創業者でゲーム&ドッキリ企画で高い人気を誇る、YouTuber・マックスむらいの公式チャンネルにも多数、ゲストとして出演している。2015年に投稿されたCHEERZ企画をきっかけに、「【ドッキリ】アイドルの楽屋に忍び込んだら生着替えが始まって大変なことに・・・【神宿】」や【「実験】牛乳+麦茶+砂糖を混ぜたら何の味になるの!?with 神宿」など、お馴染みのドッキリ企画とともに、ただトークするだけのまったりとしたコラボも多い。
また、マックスむらいは神宿のファンを表す「舁夫(かきふ)」であることを公言しており、実際にワンマンライブにも参加している。そんなこともあり、マックスむらい主演映画『MAX THE MOVIE』に友情出演するなど、交流を温めている。
神宿チャンネルの魅力は?
このように、原宿発のアイドルとして結成され、幅広い活動を行ってきた神宿がUUUM所属のクリエイターとして活動を開始した。2019年2月20日現在まで、投稿頻度こそ高くはないものの、「一万円分食べてみた」や食レポ対決といったYouTuberの定番企画や、一ノ瀬みかによる楽屋潜入など、ここでしか観ることができないレアな動画が投稿されている。
一万円企画に挑戦したのは、赤担当の一ノ瀬みかとピンク担当の小山ひなの二人。多くのYouTuberが挑戦してきた定番企画の面白さはもちろん、そのなかで繰り広げられる何気ない会話も、ファン心をくすぐる注目ポイントだ。なかでも、一ノ瀬みかがペットボトルを飲む時に「水滴が口につく」という悩みを話した際、それを遮るかのように17時の鐘がなり、シュールな笑いに包まれるシーンがファンの笑いを誘っていた。このように、ステージとはまた違う、リラックスした彼女たちを観ることができるのが「神宿チャンネル」のひとつの魅力と言えそうだ。
メンバー4人で名古屋名物の食レポの上手さを競う企画も面白い。こちらはさらにYouTuberらしく、食レポの上手かったメンバーを「視聴者が評価する」という参加型企画であり、また最下位には罰ゲームが設けられている。YouTubeというプラットフォームを活かした、親近感のわく動画が今後も人気を広げそうだ。