『レッド・デッド・オンライン』β版プレイレポート “悪党は縛って線路に放置すればおk”

『レッド・デッド・オンライン』β版プレイレポート

いまいち盛り上がりに欠ける対戦モード

 今作ではマップのどの地点にいてもスタートメニューから対戦モードに移行できる。

 戦闘シリーズではFPSのゲームモードでありがちな、バトルロイヤルやチームデスマッチ、領地占領などのルールで殺し合いが楽しめる。

 ただ筆者のキャラのステータスが低いこともあってか、相手の銃撃で一撃死してしまうパターンが多く。こちらが一発も撃てないまま死角外から撃たれて即死する理不尽な死に方が連発した。ボイスチャットを使わなければチームワークもあってないようなものなので、正直なところ戦闘シリーズに関してはあまり楽しさを感じられなかった。ヘッドショットが安定して出せるようになれば多少は面白くなるのかもしれないが、シューターが遊びたいなら『BO4』や『BFⅤ』をやればいいのでは?と思ってしまう。

 馬に乗ってチェックポイントを通過する速さを競う“レースシリーズ”は、西部劇らしく銃撃や馬上からの近接攻撃など妨害もアリ。

 馬同士がぶつかるとお互い豪快に馬上から放り出されるのが画的に面白い。また馬を走らせながらのエイムは難しくはあるが新鮮な体験だった。

 ただ馬自体の性能はランクに依存するため、オンラインモードを始めたばかりのプレイヤーでは1位を取りようがないシステムなのはいかがなものだろうか。

 これらの対戦モードでは試合終了後に順位に応じた経験値とお金がもらえるため、ストーリーに飽きたときのアクセントとして楽しむのには良いかもしれない。

総評:西部劇の1人のモブとして、己の非力さを痛感できるゲーム

 オフラインで『レッド・デッド・リデンプション2』をプレイするとき、ボクたちはアーサー・モーガンとなって1人で何人ものガンマンを相手に大立ち回りができた。

 だが『レッド・デッド・オンライン』ではどうだ。ボクの分身は通りすがりのPK(Player Killer)に惨殺され、復活した後も追い回されている。息巻いて戦闘シリーズに乗りこんでも自分1人で戦況を変えられるはずもない。

 当たり前だが、オンラインモードだからこそ『レッド・デッド・オンライン』では、いわゆる“俺TUEEE”ができない。しかし、無敵のガンマンとしてのロールプレイは不可能でも、西部時代の小悪党として日銭を稼いで生きていくロールプレイには本作はぴったりかもしれない。

 英雄や大悪党になりたければオフラインで『レッド・デッド・リデンプション2』を、アメリカ西部でよりリアルに生きてみたいなら『レッド・デッド・オンライン』を、といった棲み分けをオススメする。

 なんにせよ正式版のローンチと今後のアップデートが楽しみだ。

■脳間 寺院(のうま・じいん)
京都生まれポケモン育ち、ボンクラオタクはだいたい友達。「ゲームをもっと面白く」をモットーに記事を書くゲームライター。Twitterにてゲームにまつわる情報を発信中。
Twitter:@noomagame

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