YouTuber・恭一郎の“歌”はなぜ人気なのか? 視聴者とのコミュニケーションを重視する、独自のスタンスを探る

 YouTuberによる音楽活動が脚光を浴びつつあるなか、今回、注目したいのは「恭チャンネル」の恭一郎だ。体重150kgオーバーの強烈なルックスで覚えている人も多いと思うが、他のYouTuberとは全く異なるその音楽活動もまた、見逃せないポイントである。その活動スタイルを振り返ってみると、恭一郎は音楽を“コミュニケーションツール”として活用していることが見えてきた。

王道YouTuberとして活動

 2013年からYouTubeでの活動をスタートさせた恭一郎だが、それ以前からニコニコ動画にて生放送主(通称“生主”)として人気を誇っていた。“明るいデブ“と自称するように、屈託のない笑顔と陽気なテンションで視聴者を惹きつけている。

 恭一郎は自身の体型をネタにした食べ物系の動画から商品紹介、検証、ドッキリと王道の企画に満遍なく挑戦している。見やすくてポップな動画のコンセプトは、YouTuberの世界に足を踏み入れたばかりのビギナー層にも受け入れられやすいだろう。

 また恭一郎の恋人でありながら活動をサポートしているれいかとの関係も人気のひとつ。お互いにドッキリを仕掛け合ったりと、何気ないやりとりから感じる温かい雰囲気は、動画の印象を柔らかくしている。2人3脚で活動を行い、今年6月にはチャンネル登録者100万人を突破。その功績によってYouTubeから金の盾を受け取った際には「細々と活動していきたい」とコメントしている。YouTube活動を始めて5年、大きなブレイクはないものの、地道な活動が一つの実を結んだ動画と言えるだろう。

【100万人ありがとう】 YouTubeから届いた金の盾をピザにすり替えたらデブは喜ぶ??

最大の武器は“歌”

 そんな恭一郎にとって、最大の武器となっているのが“歌”である。これまで恭一郎は多くのオリジナル曲を発表してきたが、その迫力のあるルックスからは想像できない透き通る歌声は、もはや代名詞と言える。またラップも得意としており、過去には映画『ワイルド・スピード』と「ダイキャストカー」のタイアップで、ラッパーのDOTAMAとラップバトルを繰り広げるなど、YouTuberの枠にとどまらない活躍を見せている。

DOTAMA VS 恭一郎 愛車自慢ラップバトル 【映画ワイルド・スピード ✕ ダイキャストカー】

 さらに動画「好きなことで、生きていく -恭一郎-」では、恭一郎の明るいキャラクターと歌唱力、見事なライムも披露し、現在600万回再生を突破。1曲に彼のパーソナリティーが凝縮されたこの楽曲は、恭一郎の代表曲となった。

好きなことで生きていく

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