スマホに最適化されたRPG『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』プレイレポ 

 11月7日より、スクウェア・エニックスからスマートフォンアプリ『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』(以下『テリワンSP』)が配信された。

 スマホ版ということで操作感やゲーム性が気になるファンも多いかと思う。この記事では、『テリワンSP』を6~7時間ほどプレイしたうえでのゲーム序盤の印象と本作の特徴についてお伝えしたい。

配合とレベル上げの繰り返しがクセになる!

 DQMシリーズといえば仲間にしたモンスターを掛け合わせ、より強力なモンスターを生み出す「配合」システムが最大の特徴。

 配合で生まれたレベル1のモンスターをダンジョンに連れて行き、一気にレベルを上げるのは抜群に気持ちがいい。レベルアップのファンファーレを聞くたび、脳内物質があふれ出る。

今作は生まれてくるモンスターの性別を選択可能

 そしてモンスターを配合可能なレベル10まで上げたら、ダンジョンを脱出して即配合部屋へ……。配合とレベル上げを繰り返しながら最強のモンスターを育て上げるのが、20年前から変わらぬDQMの醍醐味なのだ。

スマホ向けに最適化された操作性

ボス戦前後の短いやり取りもドラクエらしさで溢れている

 本作は3DSで発売された『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D』をスマートフォン向けに移植したアプリだ。

 当然スマホに移植するにあたって操作系は大幅に手が加えられており、片手だけでプレイできるUIは好感触。

 シンプルすぎて最初は操作に難があるように思うかもしれないが、1時間も遊んでいるうちに片手で楽々遊べるようになるだろう。

 

ゲームの雰囲気はそのままにサクサク遊べる

戦闘は完全オートの他、2倍速にもできる

 レベル上げにおつかいイベント、無駄な移動時間。昔のRPGをいま遊ぶと、面倒な作業の多さにイライラさせられることが少なくない。

 その点『テリワンSP』には、「オート戦闘」や「らくらく冒険」などRPGをストレスなく遊ぶための便利な機能がいくつか用意されている。

 「オート戦闘」をオンにしている場合、戦闘は完全に自動で進むうえ、味方モンスターのHP・MPを一切消費しない(ただし格上の相手には全自動で全滅する)。オート戦闘の際はスカウトが出来ないが、この機能のおかげでレベル上げやダンジョンの攻略はほとんど苦に感じない。当然ボスや格闘場では使えないため、著しくゲームバランスを崩す心配はない。

 

 また1時間に一度使える「らくらく冒険」では、クリアしたことのあるダンジョンを自動で冒険して経験値やアイテムを一瞬で手に入れられる。こちらは配合をすぐに進めたい時のモンスターのレベル上げに重宝する機能だ。

 オート戦闘や自動プレイ機能は近年のスマホRPGによく見られるシステムだが、『テリワンSP』がやっているのは単なる猿真似ではない。『テリーのワンダーランド』の面白い部分や独自の部分はそのままに、時間がかかるだけの作業を無くすことで『テリーのワンダーランド』は現代に蘇ったのだ。

戦闘は完全オートの他、2倍速にもできる

セール価格1600円。いますぐモンスターと冒険に出よう

 画面が縦位置のためグラフィックが小さく、せっかくのモンスターの魅力が半減してしまうという難点はある。しかし全体を見れば『テリワンSP』は時間の無い現代人がスキマ時間に遊ぶのに適した、お手軽かつ濃厚なRPGに仕上がっている。

 『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』は、通常価格2400円。11月13(火)までは、セール価格として1600円で絶賛配信中。

■脳間 寺院(のうま・じいん)
京都生まれポケモン育ち、ボンクラオタクはだいたい友達。「ゲームをもっと面白く」をモットーに記事を書くゲームライター。Twitterにてゲームにまつわる情報や与太話を発信中。Twitter:@noomagame

■ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP
ジャンル:RPG
対応OS:iOSAndroid
価格:2,400円
公式サイト:http://www.dragonquest.jp/dqm_terrysp/
(C)1998,2012,2018 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
(C) SUGIYAMA KOBO

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