PCやスマホを使わず、高度なVR体験を可能にする一体型ヘッドセット「Oculus Quest」登場 その実力は?

VRは誰のもの? 仮想現実が当たり前になる日

 PSVRが発売された2017年。すでに売れ行きの好調だったPS4との組み合わせによる加速度的な普及が期待され、「VR元年」とまで言われた年だった。しかし、2018年Oculus GOの発売によりVRがさらに身近に体験できるようになっても、まだまだ一部の人の娯楽的な側面が強いのが現状だ。今回発表された「Oculus Quest」は気軽に「6dof」の体験性を得られる上、十分なコンテンツが揃った今までにないプロダクト。とはいえゲームコンテンツ単体にハードを牽引できるほどの力は、今のところあまりない。

 すでに潤沢なコンテンツを持ちながらも今ひとつだったPSVRの事例を考えてみても、少なくとも日本におけるVR普及の鍵を握るのはゲームではなく、それよりも先日、仮想空間内でのLIVEを大成功させた「輝夜月」をはじめとするVTuberなどのバーチャルコンテンツや、「Cluster」など仮想空間内でのネットワーキングサービスといったところに一つの答えがありそうだ。そんなゲーム以外のコンテンツの拡充にも期待を寄せつつ、2019年春のQuest発売を楽しみに待とう。

■げんきくん
UXライター。Webサービスとテクノロジー、あとオカルト、宗教、デザイン、アメコミに興味があります。

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