YouTube、Instagram、Twitter……あらゆる角度からファンを取り込む松本穂香のSNS戦略
日曜劇場『この世界の片隅に』(TBS)のヒロイン・北條すず役でも知られる松本穂香は、Instagram、YouTube、TwitterとSNSを中心に様々な取り組みを行なっている女優だ。
ほぼインフォメーションに徹しているTwitterに対して、「週刊 松本穂香」のタイトルで更新しているInstagramは、マネージャーによる更新ではあるものの、「女優・松本穂香が1週間毎のテーマでお送りするオフィシャル連載活動」をテーマに投稿がされている。言わば、松本本人によるセルフプロデュースに近い。2016年2月に投稿された「Vol.1 ポストと松本」から始まり、街の雑踏や公園、駅、音楽フェス、旅先でのショットなど、まるで写真集を見ているかのような加工とキャッチ、松本本人による愛らしいポーズとエチュードが入った動画が並び、ついつい次へ、次へと指を滑らせてしまう。中には、彼女のブレイクのきっかけとなった朝ドラ『ひよっこ』(NHK総合)の撮影舞台裏のショットや、auのCM「意識高すぎ!高杉くん」のオフショットも存在し、松本の女優としての軌跡を辿ることができるポートフォリオとも言うべき作品だ。
現代、テレビを観ていて、気になった俳優やタレントがいた場合、インターネットで検索するのが大抵の調べ方だとする。その結果、行き着くのが検索エンジンの画像、本人のオフィシャルホームページ、SNSかWikipediaといったところだろう。検索エンジンの画像というのはどのような人物なのかを瞬時に理解することができるものの、世間が作り出した虚像が映し出されることも多くある。そのような点においても、「週刊 松本穂香」は、ネット上で自身がプロデュースした“松本穂香”を見せることができる場所。先日、投稿が1000件を突破したことを祝して「投稿数1000weekスペシャル」と題し、「Vol.118 1000投稿の松本」が更新され、開始当初から変わらないシュールで、マイペースな自然体の松本が写っている。9月13日には、1st PHOTO BOOK『negative pop』(集英社)の発売が決まっており、「週刊 松本穂香」とはまた別ベクトルの写真集だが、彼女がフォトジェニックであることを物語っている。