Oculus Goを凌駕する? 新型VRヘッドセット「Santa Cruz」2019年第1四半期にリリースか
スタンドアロン型VRヘッドセット市場の現状
近年注目されるようになったスタンドアロン型VRヘッドセット市場には、Oculus GoのほかにもVRヘッドセットが存在する。
そのなかには、LenovoがリリースしたMirage Soloがある(下の画像参照)。同VRヘッドセットのリリース日は、5月1日にリリースされたOculus Goより早い4月24日だったので、リリース当時は「世界初のスタンドアロン型」を謳っていた。コントローラーはOculus Goと同じボタン型で、ユーザの手をトラッキングしない。
Oculus Riftのライバル製品Viveを提供するHTCは、中国限定でスタンドアロン型VRヘッドセット「Vive Focus」を販売している。今年3月、同社は今年後半には世界に向けてリリースすると発表したが、現時点ではまだ日本で購入できない。同VRヘッドセットのコントローラーも、ユーザの手のトラッキングには対応していない。
以上のように現在リリースされている全てのスタンドアロン型VRヘッドセットのコントローラーは、ユーザの手のトラッキングに対応していない。そのため、これに対応すると言われているSanta Cruzが同VRヘッドセット市場に投入された場合、スペック的には優位に立つことが予想される。
VRヘッドセットは誰もが使っている「当たり前のもの」になっているとは言い難い現状ではあるが、Santa Cruzの登場によってVR体験の敷居がまた一段下がることを期待できるだろう。
トップ画像出典:UploadVR「Oculus Targeting Q1 2019 For Santa Cruz Release, Rift Ports Planned」
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。
Twitter:@kohkiyoshi