e+の音楽フェス専門アプリ「FesPlus」の可能性 音楽市場に「プラス」効果もたらすか?

 チケット販売「e+(イープラス)」を運営する株式会社イープラスが、全国の音楽フェスを網羅した無料アプリ「FesPlus(フェスプラス)」をリリースした。大規模なフェスから地域密着型フェス、ライブハウスなどでのサーキットイベントなど、多くの音楽フェスが増加している昨今。「FesPlus(フェスプラス)」は、全国各地で開催されている音楽フェスの情報がひとつに集約されているアプリだ。

「FesPlus」公式サイト

 「FesPlus(フェスプラス)」は、My FesやMy Artist機能により、お気に入りのアーティストが出演するフェスや自分の好みに合ったフェスをレコメンドしてくれる。また、各フェスやアーティスト毎のプレイリストを聴くことができるので、事前に予習することも可能だ。各フェスのタイムテーブル情報に対応しているので、自分だけのマイタイムテーブルを組むことができる。

 フェス当日も、PUSH通知とGPS機能により、マイタイムテーブルに合わせた移動時間のアラートを設定してくれる。My Fes追加で参加するフェスのTwitterタイムラインが見られ、当日のさまざまな情報をTwitterアプリを立ち上げることなくリアルタイムに確認することができる。「FesPlus(フェスプラス)」はこれまで以上に快適に音楽フェスを楽しませてくれるアプリだ。

 6月に、ぴあ総研が2017年のライブ・エンタテインメント市場規模の速報値を発表した(参考:2017年のライブ・エンタテインメント市場規模は過去最高の見込み/ぴあ総研が調査結果<速報値>を公表)。2017年のライブ・エンタテインメント市場規模は、前年比2.5%増の推定5138億円と過去最高となった。2016年の市場規模は5年振りに前年を割り込み、前年比2.0%減の5015億円と微減していた。2020年の東京オリンピックに向けた大型施設の改修工事などでライブ会場不足となる「2016年問題」が心配されていたが、わずか1年で盛り返したことになる。

 音楽フェスに限定したとしても、観客動員数は好調を維持している。『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』『SUMMER SONIC』『FUJI ROCK FESTIVAL』『RISING SUN ROCK FESTIVAL』といった主要なロックフェスはもちろん、地域密着型フェスも順調である。また、2014年から開催されている『ULTRA JAPAN』などのEDMフェスも動員数増加に貢献した。

関連記事