X JAPAN、The Weeknd、ミーゴスら出演『コーチェラ 2018』 YouTube VR配信の見どころ

 現地時間4月13日〜15日、4月20〜22日にアメリカ・カリフォルニア州インディオで開催される野外フェスティバル『Coachella 2018』。ビヨンセ、The Weeknd、ミーゴスといった注目アーティストに加え、日本からX JAPANが出演することでも話題を呼んでいる。同イベントでは一部アーティストのライブの模様をYouTubeで生中継。またアーティストによってはVR配信も行う。『ULTRA MUSIC FESTIVAL』やイギリスの『グラストンベリー・フェスティバル』などでも行われているVR配信だが、今回の『Coachella 2018』の配信の見どころを海外の動向に詳しい、デジタル音楽ジャーナリストのジェイ・コウガミ氏に聞いた。

『Coachella 2018』

「『Coachella』がVR配信を始めたのは2016年からで、今年で3年目になります。年々知見や技術が更新されていると思いますので、配信するネットワーク環境やカメラワークのレベルが上がっていることに期待できるでしょう。The Weekndなど、固定カメラによる通常の中継と同時にVR配信を行うアーティストもおり、それぞれの映像の違いを楽しめるのも面白い点です。明言はされていないですが、こうした配信をするかどうかはアーティストの意向が大きいと思います。アーティストやマネジメント側は、MVやSNS動画とは違うどんなものを、どう映すことで視聴者に価値あるものを提供できるのかを考えてやっているのではないでしょうか」

 続けて、配信にYouTubeというプラットフォームを使っている強みについても言及した。

「YouTubeで配信されることにも大きな意義がある。YouTubeの世界での知名度は圧倒的なので、より多くの人にアプローチできます。またサーバーダウンすることは滅多になく、技術的な問題も起きづらい。特定のアプリだけで中継しても、リーチできる人が狭まってしまいますよね。YouTubeで配信すれば、会場に行けなかった人、チケットを買えなかった人など、世界中の人がライブを観ることができます。今後国内フェスで配信が本格化する際も、特定の端末やアプリでしか中継しない、といった制限があると、閉鎖的な配信に終始してしまう。フェスの魅力をより幅広い層に届けたいのであれば、やはりYouTubeのように音楽ユーザーが多くスタンダード化したプラットフォームを使うのがベストでしょう」

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