乃木坂46・白石麻衣、『世にも奇妙な物語』でSNS中毒者を好演 ツイッターで生まれた“食べ石さん”も登場

 本来、キラキラしたシーンが似合うはずの白石だが、高級レストランやブティックの場面でもどこか悲壮感が感じられたのは、彼女の確かな演技力ゆえだろう。およそ30分という長くない時間だったが、序盤においてはある種、無邪気にSNSを楽しむ姿も演じ、徐々に焦りや苛立ちを強め、終盤には能面のように無感動な表情や、感情が壊れてしまったような笑顔を見せて、視聴者の恐怖を煽っていた。またファンにとっては、一種のキレ芸である「黒石さん」や、SNS上で生まれた「食べ石さん」の姿も見られ、メタな楽しみ方もできていたようだ。

 白石の好演とともに、SNSの一つの側面が描かれた、今回の物語。内容的には“風刺”と呼ぶにはやや大づかみなものだったかもしれないが、ネット上では「いかにも現代にありそうな感じ」「自分の行動を誰かに監視されてるのはガチで怖い!」などの意見が見られ、SNSとの付き合い方を再考する機会にもなっていたようだ。

(文=橋川良寛)

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