『サバ缶、宇宙へ行く』に“次世代ヒロイン”が集結 映画界も注目する池端杏慈&蒼戸虹子

いっぽう、蒼戸が演じる吉瀬は、明るくマイペースなキャラクターらしい。自分の都合でバイトをドタキャンしてクビになるも、まったく気にするそぶりを見せないというのだから、そのマイペースぶりは相当なものなのだろう。そして、思ったことを口にしてしまう天然な性格でもあるという。藤倉とは対照的で、これまでの『サバ缶』にいそうでいなかったタイプの人物だ。

池端もいま大注目の若き才能だが、蒼戸もまた底知れぬポテンシャルを秘めている。彼女が俳優活動をスタートさせたのは2年前のこととあって、まだ出演作は多くはない。けれどもこの短いキャリアはとても豊かだ。RAD WIMPSの「正解」や菅田将暉「Sensation Season」のミュージックビデオのメインキャストに起用され、特異な世界観が話題を呼んだドラマ『DOPE 麻薬取締部特捜課』(2025年/TBS系)では主人公の妹役という大役に抜擢。公開中の映画『脛擦りの森』ではセリフに頼ることなく、幽玄な作品世界を背負っている。封切られたばかりの『モブ子の恋』でも、主人公に小さな変化をもたらす役どころを担っているのが彼女だ。

ここまで記せば、池端と蒼戸がどれくらい期待をかけられている存在なのか、分かっていただけるだろう。『サバ缶』での奮闘にさらに期待が高まるというものだ。とはいえ、本作に登場する5期生は、このふたりだけではない。南琴奈や横田真子も出演する。ではなぜ池端と蒼戸に言及したのか。それは彼女たちが、2025年末に公開された映画『白の花実』で共演しているからである。
先述した内容から分かるように、ふたりのキャリアは豊かではあるが、出演作はまだ多くない。学園ものに立て続けに出演しているなら話は別だが、彼女たちのような存在が再共演を果たすというのは、少し特別な気がする。全寮制の女子校を舞台にした『白の花実』でふたりは幼なじみを演じているが、これは独特な硬質さを持つ作品だということもあり、『サバ缶』に見られる関係性はあれとはまったく違うものになるのだろう。公開から半年という短い期間の中で、ふたりの若き演技者は、どのように変化しているのか。テイストのまったく異なる作品で同じような関係性を演じることで、彼女たちの現在の真価が表れることになるだろうと思う。若者たちの夢のゴールはもうすぐだ。
■放送情報
『サバ缶、宇宙へ行く』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~21:54放送
出演:北村匠海、出口夏希、黒崎煌代、八嶋智人、三宅弘城、村川絵梨、佐戸井けん太、熊切あさ美、吉本実由、ソニン、迫田孝也、鈴木浩介、荒川良々、神木隆之介、井上芳雄(語り)ほか
原案:『さばの缶づめ、宇宙へいく』(小坂康之、林公代/イースト・プレス)
脚本:徳永友一
音楽:眞鍋昭大
主題歌:Vaundy「イデアが溢れて眠れない」(SDR/Sony Music Entertainment)
演出:鈴木雅之、西岡和宏、髙橋洋人
プロデュース:石井浩二
プロデューサー:野田悠介、中沢晋
制作協力:オフィスクレッシェンド
制作著作:フジテレビジョン
©︎フジテレビ
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