小池栄子が抱く“食への執着”と尽きない挑戦 「おいしい食事のために仕事をしている」

毎週土曜22時からNHK総合にて放送中の「刑務所の食事」をテーマにした異色の社会派コメディドラマ『ムショラン三ツ星』(全5話)。本作で、明るく前向きに刑務所の食事作りに向き合う主人公・銀林葉子を演じているのが小池栄子だ。
近年も数々の話題作で圧倒的な存在感を発揮している彼女に、本作のユニークな世界観への印象や、原作者との心温まるエピソード、受刑者たちと向き合う現場での立ち回り、そして自身の強烈な“食への執着”まで、たっぷりと語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
受刑者たちは「堀の中の息子たち」

ーー超一流イタリアンシェフが男子刑務所の管理栄養士に転職するという変わった設定ですが、オファーを受けたときの印象はいかがでしたか?
小池栄子(以下、小池):台本を読んだだけでは、こんなにコメディっぽくなるとは想像していませんでした。でも、監督から「イラストを合成したりしてポップに仕上げます」と伺って。重苦しい空気になりそうなテーマだからこそ、ポップに作ったほうが伝わりやすく、観やすいドラマになるんだなと納得しました。実際に完成した第1話を観て、いろいろな世代の人がすっと入り込める作品になったと感じてうれしかったですね。
ーー原作から抱いていたイメージから変化した部分はありましたか?
小池:映像化するにあたって監督のポップな演出に身を委ねつつも、原作者であり主人公のモデルとなった黒栁さんが持っている明るさや前向きさ、そして周りを惹きつけるパワーは絶対に損なわずに、人のことを信用する気持ちといった根幹の部分はしっかり守りながら演じたいと思っていました。

ーー原作者の黒栁桂子さんご本人とはお話をされたのでしょうか?
小池:現場でお会いしたときに少しだけお話ししました。私は原作ものをやるとき、ヒントはいただきつつも、自分の肉体を通すことで別物として愛されるキャラクターにしたいといつも思っているんです。黒栁さんは、すごくエネルギッシュにパパパッとお話しされる印象があって。そのときはお子さんたちと見学に来られていたんですが、ご家族みんなで身振りを交えながらお話しされているのがすごくチャーミングで。「あ、このご家族はこの母ちゃんで回っているんだな」と、その人間力の大きさを感じました。私が一目見て感じたそのインスピレーションが、画面を通して視聴者の方に伝わればいいなと思い、少しテンションを高めにして演じました。
ーー刑務所の中での葉子は、受刑者たちにとって母親のような存在でもありますね。
小池:そうですね。自分の子供とのシーンもありますが、接しているうちに受刑者たちもだんだん子供みたいに見えてくるんです(笑)。だから、塀の中の家族というか、「この息子たちがここで何かを感じて、外の世界に出るまでお見送りしたい」という、寮母のような気持ちになりました。



















