中田青渚、念願のゾンビ映画ヒロインに朝ドラも “大人”になって生まれた変化を明かす

3月20日からキネカ大森にて先行公開中の映画『ゾンビ1/2~Right Side of the Living Dead~』でヒロインを務め、さらに3月30日より放送のNHK連続テレビ小説『風、薫る』への出演も控える俳優・中田青渚。近年、ポップなコメディから時代劇まで、幅広いジャンルで特異な存在感を放っている。初期の瑞々しい学生役からキャリアを重ね、20代半ばを迎えた今、現場での佇まいや芝居への向き合い方にも確かな変化が生まれているようだ。出演作の裏話や舞台での経験、そして「自分を構成する半分」について、たっぷりと語ってもらった。
自分と向き合うために不可欠な1人時間

――最近は本当に幅広い役柄が続いていますね。生方美久さんが脚本を手がけた『嘘が嘘で嘘は嘘だ』(FOD/フジテレビ系)でも、強烈なキャラクター・リコピンを演じられていました。
中田青渚(以下、中田):『嘘が嘘で嘘は嘘だ』は本当に最高で、面白かったです(笑)。4人(菊地凛子、錦戸亮、竹原ピストル、塩野瑛久)がバーっとお芝居をしている中で、私だけちょっといびつな存在というか。演出の一つで、「悪魔と天使」みたいなこともしましたし、一つの作品の中でいろんな面を見せられるキャラクターだったので、演じていてもすごく新鮮で楽しかったです。
――1月期ドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』(日本テレビ系)にも出演されていました。中田さんが出演されていた今泉力哉監督作『街の上で』との繋がりも思わず感じてしまいました。
中田:杉咲さんとも何度か共演させていただいており、一度ご一緒している方が多いと、知っている部分もあるので安心感がありました。ただ、私が今回出演した回は今泉(力哉)監督ではなく、山下(敦弘)監督の演出だったんです。今泉監督とは衣装合わせで「お久しぶりです」とご挨拶しただけで、山下監督とは初めてだったので、そこは楽しみでもありました。

――そして、映画『ゾンビ1/2』では、ヒロインの「燕慈(えんじ)える子」を演じられます。「ゾンビ作品に出るのが密かな夢だった」とのことですが、念願叶っての出演はいかがでしたか?
中田:『ウォーキング・デッド』など、ゾンビ系の作品を観るのが好きで、「いつか出たいな」とこっそり思っていたんです。だからお話をいただいたときは本当に嬉しかったです。
――現場の空気感もかなり独特だったのでは?
中田:監督ご自身が本当にゾンビ映画が好きな方で、撮影中もゾンビを見るたびに喜んでいて(笑)。そのウキウキしている姿がすごくかわいらしかったです。あと、共演の大東(駿介)さんや皆さんの演じるキャラクターが特殊すぎて、もう笑うしかないみたいな状況もあって。コメディとシリアスのバランスを取るのが難しかったですが、役柄的に私は真面目に徹することで、その場の空気感を調整しようと心がけていました。

――える子は、「半分ゾンビ」の主人公の先輩という立場ですが、どのような役作りをされたのでしょうか?
中田:先輩という立場ではあるのですが、監督からは「もっと先輩、先輩せずに、天真爛漫でいてほしい」と言われていたんです。なので、主人公だけじゃなくみんなに対して“平等にそうあること”が、このキャラクターの一番いいところなのかなと思って意識していました。
――今回の映画は「半ゾンビ」がテーマですが、中田さんご自身を構成する上で欠かせない「半分の要素」を挙げるとしたら何でしょうか?
中田:「1人の時間」ですね。これは絶対に必要です。たとえ誰かと一緒に住んでいたとしても、1日の中で「誰にも見られていない、自分が何をしているか誰にも知られていない時間」がないと、発狂しちゃいそうになります(笑)。地方での撮影で共演者の方とずっと一緒にいるときでも、朝少し早く起きて1人で朝ごはんを食べに行くとか、意図的に自分本位で動ける時間を作るようにしています。




















