『スパイダーマン』新作ともリンク? 『デアデビル:ボーン・アゲイン』S2の予告編を解説
こんにちは、杉山すぴ豊です。ここ最近のアメコミヒーロー映画まわりのニュースや気になった噂をセレクト、解説付きでお届けします! 今回は1月28日に解禁になったマーベルのドラマシリーズ最新作『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2(3月25日からディズニープラスで配信)の予告編解説です。
※このコラムの考察部分は筆者個人の見立てであり、マーベル側の公式発表・見解ではありません。
※このコラムは『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン1のネタバレを含みます。
街(ニューヨーク)をフィスクから取り戻すのがシーズン2
ニューヨークに住む盲目の弁護士マット・マードック(チャーリー・コックス)。しかし彼は超感覚と並外れた運動神経を持っており、その力を利用して“デアデビル”(命知らずという意味もある)という覆面のヒーローとしても活躍。彼が戦うのはエイリアンや世界征服を企む悪の組織などではなく、ニューヨークの街の犯罪者。そして彼の最大の宿敵は、ニューヨークを支配下に置こうとする裏社会の大ボス、ウィルソン・フィスク(ヴィンセント・ドノフリオ)。その道ではキングピンと呼ばれています。このフィスクはニューヨークの市長でもあるのです。
そしてシーズン1ではフィスクの組織した治安部隊「AVTF(Anti-Vigilante Task Force)」=反自警団員タスクフォース部隊が動員され、戒厳令が発動。街は事実上フィスクの手に落ちます。“自警団員”とは、法の手続きを無視して治安・秩序のために行動を起こす者や自衛団を意味します。したがって、デアデビルのようなヒーローも含むわけです。フィスクにとってこういう連中は邪魔な存在。そこで過激な自警団員はかえって街に混乱を起こすと主張し、彼らを排除すべくAVTFを設置したわけです。しかしAVTFはフィスクにとって都合の悪い者たちを排除する、彼の事実上の私兵団です。シーズン1の最後で、デアデビルことマットは仲間を集め、フィスクの野望を打ち砕くことを誓うのです。
シーズン1は2025年3月に第9話が配信されました。マット/デアデビルを演じるのはチャーリー・コックス。また、悪人どもを容赦なく殺す必殺処刑人のヴィジランテ、フランク・キャッスルことパニッシャー(ジョン・バーンサル)も登場します。もともと『デアデビル:ボーン・アゲイン』は全18話といわれており、今回のシーズン2は残り9話、つまり後半戦の配信というわけです。したがって、フィスクの台頭を描くのがシーズン1、逆転のシーズン2。フィスクをサノス的にとらえるなら、シーズン1は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、シーズン2は『アベンジャーズ/エンドゲーム』です。
『デアデビル:ボーン・アゲイン』予告編解説
では、予告編をみていきましょう。
冒頭はロマンチックなシーンです。デアデビルことマットと、一度は彼の元を去った恋人カレン(デボラ・アン・ウォール)がよりを戻しています。カレンはシーズン1の最後でマットことデアデビルを助けており、彼の戦いの仲間です。
7秒目から、ある男(ウィルソン・ベセル)がダイナーに入り、甘いシェイクかなにかを前に微笑んでいます。この笑顔に騙されてはいけません。彼は超凶悪な殺人者・暗殺者のポインデクスター(ブルズアイと呼ばれるヴィランになります)です。もともとシーズン1は彼がマットとカレンの親友弁護士フォギー(エルデン・ヘンソン)を殺したことから話が始まりました。マットにとっては憎む相手。一方、このポインデクスターはフィスクを狙っています。この予告だとポインデクスターは誰かと手を組む? 考えられるのはマットがフィスクに対抗するため、しぶしぶ彼と手を組む。もしくはフィスクがポインデクスターと“和解”し、マットを狙うかです。
14秒目から、フィスクの私兵AVTFが市民と打ち解けているシーン。そう、AVTFのおかげで街は平和が保たれている? しかしこれはフィスク側が用意したプロパカンダ映像かも。逆に27秒目には何者かがフィスクのマスクを被り、彼が危険人物であるということを訴える動画(海賊放送)を仕掛けているようです。
29秒目からのアクション。この装甲車はパニッシャーの車っぽいですね。
31秒目から出てくるメガネの人物。ミスター・チャールズというキャラだそうです。彼の役割はまだわかりませんが、これだけ予告でフィーチャーするということは物語の重要な鍵を握るか?
32秒目マット・マードックが行方不明との張り紙。これがなにを意味するか? マットは地下に隠れてデアデビルとして戦うため完全に姿を消しているのでしょうか? なお、フィスクはデアデビルの正体がマットであることを知っていますが、両者の間で“ある取り決め(取引)”があるので、その正体を公表していないのです。
37秒目! これが今回、この予告でファンを大いに沸かせたシーンです。ジェシカ・ジョーンズ(クリステン・リッター)が登場です! 実はデアデビルはディズニープラスのドラマになる前、2015年からマーベル×Netflixの座組で配信ドラマシリーズ化されていました。これらはマーベル・シネマティック・ユニバースと一応(ゆるく)連動しながらも、独自の世界観で展開されていました。『デアデビル』(2015年~2018年:計3シーズン),『ジェシカ・ジョーンズ』(2015年~2019年:計3シーズン)、『ルーク・ケイジ』(2016年~2018年:計2シーズン)、『アイアン・フィスト』(2017年~2018年:計2シーズン)、『ザ・ディフェンダーズ』(2017年:ミニシリーズ。デアデビル、ジェシカ・ジョーンズ、ルーク・ケイジ、アイアン・フィストが街のアベンジャーズともいうべきチームを組む)、『パニッシャー』(2017年~2019年:計2シーズン)がリリースされました。大雑把に言うと、今回の『デアデビル:ボーン・アゲイン』は一旦終了になったマーベル×Netflixのドラマをディズニープラスで“継続”させる企画なのです。
なお、このドラマに先立ち、チャーリー・コックス演じるマットは映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(デアデビル姿にはならず)、ドラマ『シーハルク:ザ・アトーニー』『エコー』でMCUにすでに登場しています。そしてシーズン1にはパニッシャーも出てきました。そして今回のシーズン2にはジェシカ・ジョーンズも登場。この感じだと、ルーク・ケイジ(マイク・コルター)、アイアン・フィスト(フィン・ジョーンズ)もサプライズで登場するかもしれません。つまり、ディフェンダーズが再結集し、パニッシャーと共にフィスクたちに立ち向かう! という熱い展開になるか。ジェシカ・ジョーンズは怪力などのパワーを持つ女探偵です。演じるのは、先のドラマ版と同じクリステン・リッター。
1分3秒目、これがまたファンの間で様々な憶測を呼んでいます。マットの親友フォギーです。先にも書きましたが、この『デアデビル:ボーン・アゲイン』はフォギーがポインデクスターに殺されたことから物語が始まりました。ではなぜフォギーが出てくるのか? 回想シーンの可能性が大ですが、ひょっとしてフォギーは生きていた? 死を偽装していた?
ここからはデアデビルのアクションです。ここでデアデビルのコスチュームにご注目ください。シーズン1では赤でしたが、ここでは黒です。しかも胸にDAREDEVIL=DDの紋章。コミックでも黒のスーツの時があり、またドラマ『デアデビル』のシーズン1では当初黒装束で活動していました。今回黒いスーツを着るということは、マットなりに初心にかえるというか、戦いに備え気合を入れているのかもしれません。