礼真琴、CULEN所属への決意と“元宝塚”の自負 「安定に衝撃を与え続ける」第2章の幕開け

礼真琴、CULEN所属への決意と宝塚17年の自負

男役で培ってきた“声”は自分の強みになる

ーー宝塚に所属していた約17年間を振り返って、いかがですか?

礼:“波乱万丈”という言葉が似合うような……まさに、“大騒ぎ”という感じの17年でした。何も分からない学生だった自分が、宝塚という世界で大人になって。いま思うのは、宝塚は自分のすべてを作ってくれた場所だということ。入団していなかったら、どんな自分になっていたか想像もできないくらい、私の人生そのものでした。

ーートップスターの座を6年弱、守り続けてこられたのもすごいことですよね。

礼:一つの組に80人前後いるなかで、常に自分が真ん中で舞台に立つというのは、本当にすごいことだったんだろうなと思います。でも、宝塚にいる間は、それが当たり前の環境だったので、外の世界で経験がどう役立つのかは、挑戦してみないと分からない部分もあります。ただ、舞台人として積み重ねてきた経験や、人とのつながりは、間違いなく私の人間性を育ててくれましたし、これからの大きな支えになると感じています。

ーー目標としてきた先輩はいましたか?

礼:もともと、宝塚に入りたいと思ったきっかけは、柚希礼音さんなんです。柚希さんは、退団後もさまざまな活躍をされているので、本当にすごいなと憧れます。あと、私は95期生なんですけど、同期がたくさんの分野で活躍しているのも、刺激になりますね。いつも勇気とパワーをもらっています。友達とも家族とも違う……“同期”としか表せられない特別な存在です。

ーー宝塚時代の約17年間で、一番達成感を得た出来事があれば教えてください。

礼:毎回、千秋楽が終わった瞬間は「うわっ……」と何かが抜けるくらい安心します。トップスターになると、初日と千秋楽に舞台挨拶をするんですけど、自分の言葉で伝えるというのが本当に苦手で……。しゃべり出したら止まらないくせに、なぜかいつも緊張していたんです。なので、千秋楽で舞台挨拶を終えて、幕が閉じた瞬間は、安堵とともに「やり遂げた」という達成感がありました。

ーー宝塚時代から、歌・ダンス・芝居……どれも秀でている印象があります。今後もその3つを軸としていかれるんですか?

礼:そうですね。せっかく培ってきたものなので、活かせる場所があれば惜しみなく出していきたいと思います。一方で、経験したことがないジャンルを知っていくのも楽しみです。

ーーこれから挑戦してみたいジャンルのお仕事は?

礼:声のお仕事をやってみたいですね。男役で培ってきた声というのは、自分の強みになると思うので、それを活かしてナレーションなどに挑戦することができたら嬉しいです。宝塚は100周年以降、さまざまなメディアで取り上げていただいて、すごく幅が広がりましたが、自分が卒業してみて、まだまだ宝塚の素晴らしさを世に広められる余地があるなと感じました。“宝塚らしさ”を大切にしながら、男役時代から応援してくださっているファンの皆さんに喜んでいただけるようなお仕事をしていきたいです。

ーー舞台のお仕事のほか、今後テレビドラマなど映像への挑戦は?

礼:テレビの画面のなかのお芝居を、皆さんがどのようにされているのかというのは、すごく興味があります。ただ、まずは見学者として様子を見させてもらえたら……!

ーー最後に、ファンの皆さんに期待してほしいことを教えてください。

礼:現役時代、憧れの男役さんはいましたが、どこか漠然としていて。「この人!」という理想像がなかったんです。その答えをずっと探し続けていたのですが、トップスターになったときに、「今の自分が、追い求めていた男役像なんだな」と気づいて。それがすごく嬉しかったんです。これからも「こうなりたい!」と思い描いても、そのとおりに進まないこともあるかもしれません。でも、どんな自分にたどり着くのかが楽しみでもあります。ファンの皆さんも、礼真琴を作り上げていく仲間として、ともに歩んでいってもらえたら嬉しいです。今までもそうだったかもしれませんが、これからも安定に衝撃を与えていくと思うので(笑)。免疫をつけて、待っていてください!

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