髙石あかり、板垣李光人、桜田ひより、長尾謙杜ら 役者としての存在感を増す午年俳優

役者としての存在感を増す“午年組”

 年が明け、2026年がスタート。例年この時期には、干支で“年男・年女”にあたる俳優たちの中から気になる存在をピックアップし、一年の活躍を祈願するような原稿を書いている。もちろん、俳優の力というものに干支は関係ない。しかしながら、こうしてあるひとつのフレームを設けることで、何か見えてくるものがあるかもしれない。だから今年も書いてみる。俳優はみな素晴らしい存在だ。そのすべての名を挙げることはできないことを、あらかじめここに記しておく。

 やはり取り上げるならば“若手”にすべきだろう。何をもってして“若手”とするかは議論が分かれるところだが、ここはシンプルに2002年生まれの午年俳優にフォーカスすることにしたい。

『ばけばけ』写真提供=NHK

 朝ドラ『ばけばけ』(NHK総合)でヒロイン・トキを好演中の髙石あかりは、この年代の俳優たちの中心的な存在だろう。昨年の出演作でいえば、ドラマ『御上先生』(TBS系)で次代を担う若手俳優たちと並び、さまざまな世代の演技者たちが揃った映画『夏の砂の上』では、物語を動かしていくポジションをまっとうしていた。『ベイビーわるきゅーれ』シリーズでは優れた身体能力の持ち主であることを示しているし、配信ドラマ『グラスハート』(Netflix)で世界のエンタメ市場に進出。『ばけばけ』の好演で“国民的俳優”になりつつあるところだが、この2026年はそのポジションからすら飛び出していくかもしれない。

『ばけばけ』写真提供=NHK

 そんな髙石とともに『ばけばけ』で好演中の板垣李光人も午年だ。子役期から俳優活動を続けてきた彼は、いまではドラマに映画にと、見かけぬ日はないほどの存在になりつつある。2025年は『秘密〜THE TOP SECRET〜』(カンテレ・フジテレビ系)にてプライムタイム枠の連続ドラマで初主演を飾り、阿部サダヲと松たか子の共演が話題を呼んだ『しあわせな結婚』(テレビ朝日系)でも重要な役どころに。2026年は話題作となること必至の『口に関するアンケート』で映画初主演を務めることになっている。『ばけばけ』の放送も続いているし、今年は彼にとって転機の年となるのではないだろうか。

『大きな玉ねぎの下で』©2024 映画「大きな玉ねぎの下で」製作委員会

 桜田ひより、南沙良、清原果耶、蒔田彩珠もこの年代の俳優であり、若くして豊かなキャリアを積み上げてきた演技者である。しかも2025年には、それぞれの主演映画が公開された。桜田は『大きな玉ねぎの下で』と『この夏の星を見る』で主演。とくに後者は口コミで観客を増やし、「話題作」にまで上り詰めた。桜田への賛辞の声もよく耳にする。南は『愛されなくても別に』で主演。これに続くかたちで2026年は『万事快調〈オール・グリーンズ〉』『禍禍女』『キラー・ナンバー4』といった3本もの主演作の公開を予定している。

『片思い世界』©︎2025『片思い世界』製作委員会

 清原は、広瀬すず、杉咲花らとトリプル主演を果たした『片思い世界』が公開。切実な“想い”に満ちた作品が、多くの観客の胸を打った。彼女は若手を代表する存在にとどまらず、いまでは日本のエンタメ界を代表する人物だろう。2026年はどう動くのか。『消滅世界』が公開された蒔田は、どの作品でも頼もしい演技で魅せる。『御上先生』で物語の推進力となるような役どころを務めていたのが記憶に新しい。今年は日曜劇場『リブート』(TBS系)で若手刑事を演じるというのだし、彼女の新たな一面が垣間見られそうだ。

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