『金曜ロードショー』で4週連続細田守 『竜とそばかすの姫』『時をかける少女』など放送

細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』が11月21日に公開されることを記念して、日本テレビ系『金曜ロードショー』にて11月7日に『おおかみこどもの雨と雪』、11月14日に『バケモノの子』、11月21日に『竜とそばかすの姫』、11月28日に『時をかける少女』が放送されることが決定した。
11月7日に放送される『おおかみこどもの雨と雪』は、独立してフリーとなった細田監督のオリジナル長編アニメーション第2作。細田監督が所属するアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」が設立されて初めての作品だ。恋した男がたまたま“おおかみ男”だった1人の女性が、恋愛・結婚・出産・子育てを通じて成長する姿と、2人の間に生まれる2人の“おおかみこども”「雨」と「雪」の姉弟が、特別な生い立ちが故に悩み、傷つきながらも、自分の生きる道を見つけて自立していく姿を描いた、母と子の物語。
脚本は『八日目の蟬』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞、『国宝』でも脚本を手がけた奥寺佐渡子が細田と共同で執筆。キャラクターデザインは、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの貞本義行が担当した。
声の出演は、“おおかみこども”の母である主人公・花を宮﨑あおい、その夫となる“おおかみおとこ”を大沢たかお、“おおかみこども”の姉・雪の少女期を黒木華がそれぞれ担当。また、雪の小学校の担任・田辺先生の声を、その後細田作品に数多く参加し、最新作『果てしなきスカーレット』にも出演する染谷将太が演じている。花の近所に住み、なにかと気にかけてくれる老人・韮崎の声は菅原文太が務めた。
11月14日放送の『バケモノの子』は、『おおかみこどもの雨と雪』から3年後に公開され、細田監督作としてはじめて興行収入50億円を超え、2015年に公開された邦画ではNo.1の大ヒットを記録。バケモノの男と孤独な少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちの棲む異世界での修行と冒険、リアルな渋谷の街を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などを描いた冒険活劇だ。
声の出演は、主人公・九太の少年期を、『おおかみこどもの雨と雪』でも主人公の花の声を担当した宮﨑、成長した青年期の声を染谷が担当。九太の師匠である“バケモノ”の男・熊徹の声は、最新作『果てしなきスカーレット』でもスカーレットの父親の国王役で出演する役所広司が演じた。また、九太の同級生のヒロイン・楓の声を広瀬すず、熊徹の悪友の“バケモノ”多々良役を大泉洋、同じく熊徹の悪友・百秋坊をリリー・フランキー、“バケモノ”の世界の長老・宗師役を津川雅彦、熊徹のライバル・猪王山を山路和弘、その息子の一郎彦の少年期を黒木、青年期を宮野真守がそれぞれ務めた。
11月21日放送の『竜とそばかすの姫』は、母親の死により心に大きな傷を抱えた女子高校生の主人公が、もうひとつの現実と呼ばれる50億人が集うインターネット上の仮想世界「U(ユー)」で大切な存在を見つけ、悩み葛藤しながらも懸命に未来へ歩いていこうとする勇気と希望の物語。コロナ禍の真っただ中にあった2021年に公開されたにもかかわらず、興行収入66億円を記録、現在まで細田作品最大のヒットを記録している。
主人公の女子高校生・すずの声を務めたのは、本作が声優初挑戦となったシンガーソングライターの中村佳穂。本作ではセリフだけでなく“歌の力”が重要なファクターだっただけに、細田監督が「歌を大事にしていて、歌からも愛されているということ。歌との距離が近い。そういった意味で唯一無二な人」と絶賛する彼女が抜擢された。すずの幼なじみで女生徒の憧れ“しのぶくん”役は成田凌、熱血男子の“カミシン”役は染谷、校内の人気者“ルカちゃん”役は玉城ティナ、すずの親友“ヒロちゃん”役はYOASOBIのikuraこと幾田りら、すずの父親役は役所、そして、すずのアバターである“ベル”がインターネット世界「U(ユー)」で出会う嫌われ者“竜”を佐藤健がそれぞれ演じた。また、何かとすずの面倒をみてくれる“合唱隊”として、森山良子、清水ミチコ、坂本冬美、岩崎良美、中尾幸世が出演している。
CGキャラクターデザインには、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオで、『塔の上のラプンツェル』『ベイマックス』『アナと雪の女王』など数多くのキャラクターデザインを手がけるジン・キムが参加。音楽では、King Gnuの常田大希率いるMILLENNIUM PARADEがメインテーマで参加している。
11月28日放送の『時をかける少女』は、細田監督がフリーになって初めて手がけた長編映画。原作は、これまで数多くの映像作品が作られてきた、筒井康隆が1965年に発表したSF小説だ。中でも1983年に公開された、原田知世主演で大林宣彦が監督した映画は大ヒットを記録。本作はその大林版の約20年後、2006年を舞台とした新たな物語であり、主人公の紺野真琴は芳山和子の姪である。
当初ミニシアター並みの公開規模で、13本のフィルムにより、初週わずか6館の小規模公開で始まったが、ネットの口コミなどの効果で連日立ち見が出る程の人気となり、その後上映館は増え続け延べ100館以上に拡大。40週間という、映画としては異例のロングラン上映を達成した。また作品の内容も高く評価され、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞の受賞をはじめ、国内外で数多く映画賞を受賞した。
主役の紺野真琴の声を演じたのは、俳優デビューを果たしたばかりで、公開当時16歳だった仲里依紗。転校生・間宮千昭の声は前年にデビューしたばかりの石田卓也、原作の主人公であり、真琴の叔母・芳山和子の声を原沙知絵がそれぞれ演じた。脚本は、本作から3作連続で細田監督とタッグを組む奥寺が手がけた。
さらに今年5月に開催され大反響を呼んだ「思考実験展」が、『果てしなきスカーレット』と細田監督の過去作と初コラボレーション。「細田守監督作品と思考実験展」として、映画公開と同日の11月21日から、渋谷で期間限定開催される。チケットは10月18日12時より販売開始となる。
◼️放送情報
『おおかみこどもの雨と雪』
日本テレビ系にて、11月7日(金)21:00〜23:24放送
※放送枠30分拡大、本編ノーカット
監督・脚本・原作:細田守
脚本:奥寺佐渡子
キャラクターデザイン:貞本義行
作画監督:山下高明
美術:大野広司
CGディレクター:堀部亮
色彩設計:三笠修
声の出演:宮﨑あおい、大沢たかお、黒木華、大野百花、西井幸人、加部亜門、林原めぐみ、中村正、大木民夫、片岡富枝、平岡拓真、染谷将太、谷村美月、麻生久美子、菅原文太
©2012 W.C.F.P
『バケモノの子』
日本テレビ系にて、11月14日(金)21:00〜23:24放送
※放送枠30分拡大、本編ノーカット
監督・脚本・原作:細田守
作画監督:山下高明、西田達三
美術監督:大森崇、髙松洋平、西川洋一
CG ディレクター:堀部亮
色彩設計:三笠修
声の出演:宮﨑あおい、染谷将太、役所広司、広瀬すず、大泉洋、リリー・フランキー、津川雅彦、山路和弘、黒木華、宮野真守、大野百花、山口勝平、諸星すみれ、長塚圭史、麻生久美子
©2015 B.B.F.P
『竜とそばかすの姫』
日本テレビ系にて、11月21日(金)21:00〜23:29放送
※放送枠35分拡大、本編ノーカット
監督・脚本・原作:細田守
作画監督:青山浩行
CG作画監督:山下高明
CGキャラクターデザイン:ジン・キム、秋屋蜻一
美術監督:池信孝
CGディレクター:堀部亮、下澤洋平
色彩設計:三笠修
声の出演:中村佳穂、成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りら、役所広司、佐藤健
©2021 CHIZU
『時をかける少女』
日本テレビ系にて、11月28日(金)21:00〜23:09放送
※放送枠15分拡大、本編ノーカット
監督:細田守
原作:筒井康隆
脚本:奥寺佐渡子
キャラクターデザイン:貞本義行
作画監督:青山浩行、久保田誓、石浜真史
美術監督:山本二三
CG:ハヤシヒロミ(Spooky graphic)
色彩設計:鎌田千賀子
声の出演:仲里依紗、石田卓也、板倉光隆、原沙知絵、谷村美月、垣内彩未、関戸優希、桂歌若、安藤みどり
©2006 TK/FP
◼️イベント情報
『果てしなきスカーレット』公開記念「細田守監督作品と思考実験展」
会期:11月21日(金)~12月21日(日)
開催時間:10:00〜21:40
(※最終公演は20:30スタート ※入場無料の物販コーナーへの最終入場は21:00まで)
会場:SHIBUYA TSUTAYA 地下1階(東京都渋谷区宇田川町21-6 Q Front, B1F)
チケット料金:3900円(税込)
主催:日本テレビ放送網/KADOKAWA/NO MORE
制作:NO MORE
特別協力:スタジオ地図有限責任事業組合、『果てしなきスカーレット』共同事業体(日本テレビ放送網、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント、KADOKAWA、東宝、スタジオ地図)
公式サイト:https://shikoujikkenten.com/scarlet










































