宮本茉由、“悪女”を経験して性格も変化? 「“この人生をもっと楽しもう”と思うように」

宮本茉由、“悪女”を経験して性格も変化?

 壮絶な復讐劇で話題を呼んだドラマ『レプリカ 元妻の復讐』(テレ東系)が、いよいよ最終回を迎える。物語を掻き回し、視聴者を釘付けにした悪女・藤村花梨。その強烈なキャラクターを体現したのが、宮本茉由だ。役作りの裏側から、「性格も変わった」と語るほど役が自身の人生観に与えた影響など、今の宮本の思いをたっぷりと語ってもらった。

悪女役も「“人からどう思われるか”があまり気にならない」

――今回は、あざとさもある“ザ悪女”な役どころです。反響はいかがですか?

宮本茉由(以下、宮本):友達もハマって観てくれていて、うれしいです。私を知っている人からは、「性格が全然違うので面白い」と言われますね。ただ母は、やっぱり娘なので「復讐されるのが悲しい」と言っていました(笑)。

――いち視聴者としては、宮本さんにはクールで仕事ができる女性役のイメージが強かったので新鮮でした。

宮本:演じていても、すごく楽しかったです。自分には花梨の要素がまったくないので、ギアを上げて「私は花梨だ!」と思いながら。彼女の悪い部分は置いて、自分を100%ありのままに出せる花梨はすごくかわいいんですよね。もしも悪い方向ではなく、いい方向に自分を出せたとしたら、素直でピュアな子だったんじゃないかなと思います。

――演じるにあたって、最初は戸惑いもありましたか?

宮本:実はクランクインが、学生時代のシーンだったんです。その撮影が、結構パンチが強くて……。トリンドル玲奈さんとも「はじめまして」だったんですが、ビンタするシーンもあったりして、すごく大変でしたね。

――はじめましてでバチバチの状態。さらにはお互いに学生服姿という、あまりない状況ですよね(笑)。

宮本:そうなんですよ(笑)。実は、去年の年末にあった事務所の晴れ着撮影会で、「悪役と制服を着る役をやりたい」と言ったんです。そのときには本当に何も決まっていなかったので、「言ったら叶っちゃった!」と驚きました。

――そんなに早いスパンで実現すると、「もともと決まってたんじゃない?」と思われてしまいそうですよね(笑)。以前から、学園ものに憧れがあったのでしょうか?

宮本:20代の頃には学園ものもやりたいと思っていたんですが、結局やれずにここまで来てしまって。「さすがにもう制服は着れないぁ」と思っていたので、すごくうれしかったです。当日は写真もいっぱい撮ってノリノリだったんですけど、後から放送を観て「大丈夫かな」とは思いました(笑)。

――(笑)。今回悪女役を演じてみて、お芝居について感じたことはありましたか?

宮本:最初から悪女を貫いていたので、やりやすかったのかな、とは思いますね。“途中でいい人が悪になる”という流れだと難しいと思うんですが、花梨はずっと悪なので(笑)。演じるときには語尾をちょっと伸ばしたり、あえて仕草をつけたり、目の動きをオーバーにしたり。男性の中には騙される人がいるかもしれないけど、女性が観たら「ウザッ」と思うような加減でできたらいいなと思っていました。

――私は今、宮本さんを前にすると「花梨様だ!」という感覚なんですが、悪女のイメージがつくことに対して不安などはありませんでしたか?

宮本:たとえどんなイメージでも、私は“人からどう思われるか”があまり気にならない性格で。自分の周りにいる人、それから自分を好きでいてくれる人がわかってくれればそれでいい、と思えるタイプなんです。もちろん「芝居が下手」とか思われるのはつらいですけど、役のイメージで「早く復讐されろ!」と思われることは、全然大丈夫です(笑)。

――たしかに、それだけ宮本さんが花梨というキャラクターにマッチしていて、視聴者が作品に入りこめているということですもんね。撮影中、現場で印象的だったことはありますか?

宮本:本当にみなさんいい人で、プライベートのお話もたくさんしました。素敵な人たちに出会えた作品だったなって思います。

――そして、ドラマはいよいよ最終回を迎えます。

宮本:ここまで花梨の“ウザさ”に翻弄されていた方々にとって、すごく爽快な最終回になると思います。ぜひ楽しみにご覧いただきたいです!

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