北村匠海、3日間の絶食で挑んだ『あんぱん』戦争シーン裏話 今田美桜との6度目の共演秘話も

9月12日に放送された『あさイチ』(NHK総合)に北村匠海が出演した。
北村は現在放送中のNHK連続テレビ小説『あんぱん』の撮影を終えたばかり。自身も放送を楽しんでいたという司会の博多華丸・大吉らは「やっと来ていただいた」と北村を暖かく迎えた。
番組冒頭には、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴からのビデオメッセージが届いた。大森は『あんぱん』にて、いずみたくがモデルとされているいせたくやを演じており、北村演じる柳井嵩と深く関わっている。大森と北村、2人にとっての印象的なシーンは、いずみが嵩に「手のひらを太陽に」の作詞をお願いする場面。嵩のモデルとされている、やなせたかしが作詞を手がけた代表曲が誕生する瞬間だ。
北村によると大森は「アドリブ大魔神」だそうで、撮影中は何度もアドリブの演技がなされたという。北村は自身のことを「僕はキャッチャー」だと述べるように、大森はアドリブに即座に対応する北村に感謝の気持ちを示した。
ミュージシャン・俳優、また同世代として共通点が多い2人は、撮影中にお互いのキャリアを讃えあったという。「傷を撫で合う感じ」と北村が表現するように、自分たちのキャリアを振り返りながら、作中の関係と同様によきパートナーとなっていたようだ。
大森の後には、嵩の妻・のぶ役で共演していた今田美桜からもメッセージ。2人は6度目の共演となり、今田は自身の夫役が北村と知ったときには「ホッとした」という。北村も今田の存在に安心感を覚えていたようで、自分たちの関係を「戦友」と表現した。
今田の印象的な登場シーンとして紹介されたのは、嵩が弟の千尋(中沢元紀)と取っ組み合いの喧嘩をする場面。同シーンでは、2人の喧嘩中にのぶが間に割って入り、嵩に平手打ちをする。2人が実写版『東京リベンジャーズ』で共演した際も、同様に今田が北村にビンタをするシーンがあったというが、今田が言うには「今回(『あんぱん』)のほうがうまくいきました」とのこと。現場に言わせた松嶋菜々子(嵩の母・登美子役)も「すごいいい音が鳴ったね」と漏らしたという。
6度目の共演で今田は、北村の「新たな一面」を見つけたようで、「クールに見えてひょうきん」な一面があるのだとか。頻繁に「小ボケをおっしゃっていたり」するところはやなせたかしと通じるところがあるようだ。
番組中盤には『あんぱん』の戦争シーンについて紹介された。北村は撮影にあたり3日間の絶食を合計3度繰り返したと明かす。飢餓状態の嵩がゆで卵を殻ごと口にするシーンは、北村の提案でなされたことだと言い、「食の大事さ」を改めて感じたという。
狂気的にも思える作品への熱量は、北村のミュージシャンとしての活動にも表れているようだ。『あんぱん』のプロデューサーである倉崎憲は、北村がボーカルを務めるロックバンド・DISH//のライブを観て北村の出演をオファーしたという。そのライブで北村が発した言葉は〈10分後に命を落とすかもしれない だから今をどう生きるか それを連続して行うことが 日々を全うするということ〉。「生きる」とはどういうことかを模索し続ける北村の姿勢が、『あんぱん』のテーマとも重なりうることを感じたようだ。
番組の終盤には視聴者からのメッセージが届いた。中には「明日からのDISH//の野外ライブも楽しみ」といった応援メッセージが。俳優としても、ミュージシャンとしてもさらなる飛躍への期待に繋がるかたちで番組は終了した。
■配信情報
『あさイチ プレミアムトーク 北村匠海』
NHKプラスにて、9月17日(金)9:53まで配信中
ゲスト:北村匠海
キャスター:博多華丸
VTRインタビューゲスト:大森元貴、今田美桜
司会:博多大吉、鈴木奈穂子
写真提供=NHK





















