橋本環奈「私にとっての“らしさ”は“楽しむこと”」 経験を経て辿り着いた“理想的な主演像”

2022年に公開され、同年のホラー映画No.1となる興行収入11.8億円を記録した『カラダ探し』。3年ぶりの新作『カラダ探し THE LAST NIGHT』で再び主演を務めたのは、この3年の間に朝ドラヒロインも経験した橋本環奈だ。そんな橋本に、前作から3年間の変化や俳優という仕事をする上で大事にしていることについて話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
「越えなければいけない壁が出てくるほうが、充実していて面白い」
ーー前作の『カラダ探し』が大ヒットした結果、今回の『カラダ探し THE LAST NIGHT』の制作が決まったそうですね。
橋本環奈(以下、橋本):本当にありがたいです。前作がヒットして、多くの方に観ていただけたおかげで作ることができた作品だと思います。怖いものが苦手で、普段はあまりホラーを観ない人にとっても楽しめる作りになっていたのが好結果に繋がったのかなと思います。
ーー今回の『カラダ探し THE LAST NIGHT』では、橋本さんが演じる明日香の立ち位置がガラリと変わっていましたね。
橋本:そうなんです。私は1人で闇のほうに……(笑)。学校の明るいほうにはいないので、ほかのみなさんともほとんど共演シーンがなかったんですよね。舞台となる遊園地にも行ってないですし。
ーー役作りも前作と変わってきましたか?
橋本:根本的に違ったのが、“探す側”だったのが“探される側”になったことです。前作では、高広(眞栄田郷敦)をはじめ同級生のみんなについていくことに必死だった明日香が、今回は自分1人で戦って成長していく。その“意思の強さ”みたいなものを大事にしながら演じていました。
ーーご自身が出ていないパートもたくさんあったと思いますが、完成した作品をご覧になっていかがでしたか?
橋本:すごく新しい映画だなと思いました。途中でミュージックビデオかなと思うくらいポップな映像が使われていて、登場人物たちと同じ年代の学生の方が見やすい作りになっているなと。もちろんホラーならではの怖さと迫力も健在で、笑いもあり、涙もあり……。青春の要素も、新しいメンバーのみんなが担ってくれていました。
ーー橋本さんと同じく前作から続投の眞栄田郷敦さん以外の新キャストの方とは共演シーン自体ないですよね?
橋本:共演はもちろん、実は会ってもいなくて……(笑)。完成披露試写会の今日、初めて会う方がほとんどでした。
ーーそうだったんですね(笑)。眞栄田郷敦さんとの3年ぶりの共演はいかがでしたか?
橋本:実は郷敦とも撮影は1日だけしか一緒じゃなくて。なので再会も郷敦らしいフラットな感じで、あっさりしていました(笑)。あまり久しぶりな感じもしなかったです。
ーーこの3年の間に橋本さんはNHK連続テレビ小説『おむすび』や舞台『千と千尋の神隠し』など話題作に多数出演されました。
橋本:本当に目まぐるしく過ぎていった3年間でした。自分でも、ここ数年は絶え間なく働いている実感があります(笑)。ちょうど前作の『カラダ探し』が公開された2022年に『千と千尋の神隠し』の初演をやっていたんですよね。ありがたいことにずっと忙しくさせていただいています。
ーーお芝居に対する意識や向き合い方が変わったりも?
橋本:舞台をやらせていただいたことで、また全然違った感覚になりました。特に『千と千尋の神隠し』は、上海でも上演させていただいて。私だけで100回以上も演じたのですが、それだけやってもまた新たに見つけられる発見があったりして。お芝居は答えがないものだと改めて実感しましたし、今まで以上に楽しいなと思えるようになりました。
ーー絶え間なくお仕事されているのは、やはり“お芝居が楽しい”というところが根底にあるからでしょうか?
橋本:そうですね。やっぱり楽しいからやっているんだと思います。「こんなに大変なのになんでずっとやってるんだろう」と思うぐらい大変なときもあるんですけど(笑)、そういう大変さも最終的に楽しさに繋がっています。自分が越えなければいけない壁が出てくるほうが、結局は充実していて面白いんだと思います。このお仕事をしていると、そういう“壁”に出会うこともたくさんあるので。もう26歳になりますが、20代になってから本当にあっという間な感覚です。























