原菜乃華、『不思議の国でアリスと』誕生日サプライズに感激 「最高の22歳になりそうです」

原菜乃華、22歳の誕生日サプライズ祝いに感激

 劇場アニメ『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』の公開記念プレミアム舞台挨拶が8月30日に丸の内ピカデリーにて開催され、原菜乃華、マイカ・ピュ、戸田恵子、間宮祥太朗、松岡茉優、八嶋智人、森川智之、小野友樹、篠原俊哉監督が登壇した。

 1865年にルイス・キャロルが生み出し、今もなお世界中で読み継がれている『不思議の国のアリス』を日本で初めて劇場アニメーション化した本作。原作の世界観を大切にしつつ、現代を生きる主人公のりせが、“不思議の国に迷い込む”というオリジナル設定となっている。

 登壇したのは、主人公・安曇野りせ役の原、アリス役のマイカ・ピュ、りせの祖母・文子役の戸田、文子の秘書でアリス記念館館長の浦井洸役・間宮、ハートの女王役の松岡、三月ウサギ役の八嶋、チェシャ猫役の森川、ヤマネ役の小野、監督の篠原。それぞれが一言ずつ挨拶を行った。

 主人公・安曇野りせ役の原は「今日はとっても楽しみにしていましたし、緊張していましたが、ご覧になった大勢の皆さんのお顔を見て安心しました」と語り、マイカ・ピュも「お暑い中ありがとうございます。今日はよろしくお願いします」と大人顔負けのしっかりとした挨拶で共演キャストを驚かせた。アリス記念館館長の浦井洸役の間宮は「主演の原は事務所の後輩なので、どうぞよろしくお願いします」と先輩らしい挨拶。篠原監督はキャストの個性的な挨拶を受け、「我ながら最高キャスティングだったなと思います」と満足げに語り、豪華キャスト陣の挨拶に会場は温かな拍手で包まれた。

 公開を迎えた心境やアフレコの思い出について篠原監督は「与えられた時間の中でやれることはやり尽くしました。あとは観てくださった方の感想を聞くのが楽しみです」と感慨深げに語った上で、「アフレコを始めたのは1年前くらい。当時はまだ色がついていない状態で、役者の皆さんは不安を感じたかもしれない。これ本当に映画になるのか、と。でもこうして完成までたどり着けて良かった」と振り返り、会場を大きく頷かせた。原も「緊張の連続でしたが、こうして大勢のお客さんに観ていただけて本当に嬉しいです」と喜びを噛みしめた。

 続いて、今回が本作関連のイベント初参加となった、りせの祖母・文子役の戸田、ハートの女王役の松岡、三月ウサギ役の八嶋、チェシャ猫役の森川、ヤマネ役の小野が、オファーを受けた当時の気持ちを振り返った。戸田は「まだ私こんなかわいいタイトルに呼んでいただけるのだと嬉しかった」と笑い、完成版を観て「色彩が柔らかく、ギスギスした心が優しくなる作品」と感想を述べた。八嶋は「20代の頃に声優の仕事でガヤをやっていて、その他大勢の役ばかりで自分専用のマイクなんて持てなかった。だから今回、きちんとキャラクターに声を当てられるのが本当に嬉しかった」と喜びを語り、松岡は「子供の頃から知っているハートの女王を自分が演じるなんて驚きました。監督からはハートの女王は、威圧的でありながら、ワンダーランドで過ごす日々に飽き飽きとしているので、特別な女王様ではなく“等身大”で臨んでほしいと言われました。りせとの関係性と、自分と菜乃華さんの距離感を重ねて演じました」と振り返った。森川は「チェシャ猫をどういう声で演じるかあまり考えずに臨んだら、最初に出したニュアンスが違ったようで『イケボでお願いします』とリクエストされて。いいんだ、と思ってやらせていただき、とても楽しかったです」と笑顔でコメント。小野は「実は10年近く前、子ども向け番組のMCを花江夏樹くん(???役)と一緒に担当していた頃に、当時まだ学生だった原さんと出会っていたんです。その思い出が蘇って、再会できたことが本当に嬉しい」と語り、感慨深げな表情を見せた。これに原も「お会いした時は泣きそうになってしまいました。当時は小野さん花江さんのことを“オノちゃん”“ハナちゃん”と呼んでいて、そんな日々を思い出すと感慨深いです。今回またお会いできて、本当に涙が出るほど嬉しかった」と応じ、胸いっぱいの思いを伝えた。小野も「ロケの合間に見学に来てくれて、涙で迎えてくれたのを覚えている。大人になってまた同じステージに立てるとは思わなかった」と応じ、観客も2人の縁に温かい拍手を送った。

 アフレコ収録を振り返り、間宮は「僕の収録は半日ほどで終わってしまったので、完成版を観てこんなふうに仕上がったんだと驚きました」と振り返り、「最初に役をいただいた時にアリスの物語に秘書なんて出ていたっけ?と思ったのですが、原さん演じるりせが現代の女性で主人公だと知り、新しい解釈がとても新鮮でした」と語った。さらに「共演の皆さんは本当に芸達者で、自分の未熟さにへこんだほど。でも完成版を観て、浦井という役がりせにとって憧れのお兄さん的存在になっているのを感じて、改めてこの作品に参加できて良かったと思いました」と続けた。監督からも間宮の演じた浦井役は「りせの初恋の相手だったかもしれない」という裏設定が明かされ、会場は興味津々の様子だった。

 イベント終盤では、サプライズで8月26日に22歳の誕生日を迎えた原を、キャスト陣・監督が大きなワンダーランド特製ケーキで祝福する一幕も。突然のケーキ登場に原は驚きつつも、「こんなに素晴らしいキャストの皆さんと、観に来てくださった皆さんに祝っていただけるなんて、最高の22歳になりそうです。本当にありがとうございます」と笑顔を見せた。抱負を尋ねられると「健康に気をつけて、大好きなアニメをたくさん観たいですし、この映画がたくさんの方に届いたらいいなと思います」と語り、会場全体から温かな拍手が送られた。

 原は、締めの挨拶で「映画をご覧いただき本当にありがとうございます。そしてこんなに素敵なサプライズまで用意していただき、胸がいっぱいです。この作品はワンダーランドの映像に癒されながらも、肩の力がすっと抜けて温かい気持ちになれる映画だと思います。皆さんが日々の小さな幸せに気づき、心穏やかに過ごしていただけたら嬉しいです。今日は幸せで楽しい時間を本当にありがとうございました」と語り、改めて作品への思いを伝えた。 舞台挨拶の最後には、原の「ワンダーランドへ!」の掛け声に続き、キャストと観客全員が「ダイブ・イーン!!!」と大きく声を合わせた。キャノン砲の特効が放たれ、公開記念イベントは大盛況のうちに幕を下ろした。

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■公開情報
『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』
全国公開中
キャスト:原菜乃華、マイカ・ピュ、山本耕史、八嶋智人、小杉竜一(ブラックマヨネーズ)、山口勝平、森川智之、山本高広、木村昴、村瀬歩、小野友樹、花江夏樹、松岡茉優、間宮祥太朗、戸田恵子
原作:『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル)
監督:篠原俊哉
脚本:柿原優子
主題歌:SEKAI NO OWARI 「図鑑」(ユニバーサル ミュージック)
アニメーション制作:P.A.WORKS
配給:松竹
製作幹事:松竹、TBSテレビ
©「不思議の国でアリスと」製作委員会
公式サイト:https://sh-anime.shochiku.co.jp/alice-movie/
公式X(旧Twitter):@alice_movie2025

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