『奪い愛、真夏』鮮やかなタイトル回収 “未来”高橋メアリージュンの恐怖の白塗りメイク

「私の個展にようこそ! 今回の個展のタイトルは『奪い愛、真夏』!」
ストレートかつ、鮮やかなタイトル回収に惚れ惚れとすらしてしまった。ドラマ『奪い愛、真夏』(テレビ朝日系)第6話で、真夏(松本まりか)と時夢(安田顕)が、「溶けてもいいですか?」という一言をスイッチにして、ついに一線を越える。舞台は森の中の工房。時夢のGPSは圏外で、そこに未来(高橋メアリージュン)が邪魔しにやって来ることはない。時夢の父親が残した秘密基地で、真夏との秘密の花園。しかし、そこに元也(白濱亜嵐)が足を踏み入れ、2人が生まれたままの姿で抱き合いながらスヤスヤと眠りについている姿を、苦悶の表情を浮かべながらスマホで録画。その動画を受け取った元也のソウルメイト・未来は声にならない声を上げ、嫉妬を超越した次の段階へと突入するのだ。
それはメキシコの伝統文化「死者の日」風の白塗りメイク。明るくて優しい理想の妻は死んだのだと悼むように、未来は「さよなら、私」と自身を葬り、空知未来は新たに生まれ変わっていく。もはや感覚のネジがぶっ壊れてしまっているので、白塗りメイクも受け入れられてしまうところがあるが、冷静になるとぶっ飛んでいるのは確か。覚醒した未来は真夏と時夢を題材に、一晩で数枚の絵を描き上げてしまう。真夏と時夢がキスをし、抱き合っている絵画で、個展会場は「TOWANI」の会社。花火(森香澄)ですらも慌てふためく中、真紅のドレスを着た未来が「私の個展にようこそ!」と両手を広げ不敵な笑みを浮かべるのだ。自信たっぷりに声を張り上げる未来に対して、どこから声を出しているのか、真夏は“情けなく”絶望の叫び声を上げる。先述した元也が真夏と時夢がまぐわう姿を動画に収めるシーンもそうだが、白濱亜嵐、高橋メアリージュン、そして松本まりかと言葉にはならない感情を叫び声にして表現するそれぞれの芝居が印象的な回でもあった。
次回よりついに『奪い愛、真夏』は最終章へと突入。不倫バトルは最終局面に進み、真夏は死んだはずの母・三子(水野美紀)に覚悟を見せるため、フォークで指の間を刺し、未来は狂言を披露(!?)したりと予告時点でもう意味が分からないシーンだらけ。第6話でも三子らしき人物と真夏がすれ違う場面があったが、気になるのは真夏の夢に登場した三子が「この時計、3回目を超えたら、あんたの未来そのものが削られる。代償がある」「時間を奪うってことは、誰かの時間を喰うってことよ。覚悟しなさい」と注意していたことだ。真夏はすでに3回目のタイムリープを行ってしまっており、この先は真夏にとっての代償が伴っていくとすれば、もう真夏にタイムリープのチャンスは残されていないのかもしれない。
さまざまな登場人物たちが愛を奪い合う“激しくも切ないドロキュン恋愛ドラマ”『奪い愛』シリーズの最新作。結婚までも約束した最愛の恋人と不倫の末に別れた主人公の恋模様を描く。
■放送情報
金曜ナイトドラマ『奪い愛、真夏』
テレビ朝日系にて、毎週金曜23:15~24:15放送
出演:松本まりか、安田顕、高橋メアリージュン、森香澄、白濱亜嵐、石井正則、石山順征、谷原七音、水野美紀
脚本:鈴木おさむ
演出:樹下直美、上田迅
ゼネラルプロデューサー:横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:川島誠史(テレビ朝日)、神通勉(MMJ)、小路美智子(MMJ)
音楽:沢田完
主題歌:安田レイ「BROKEN GLASS」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
制作:テレビ朝日、MMJ
©テレビ朝日
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