ブラジリアン柔術が役にも活きている? さかたりさが語る、役者としての理想と現在地

ブラジリアン柔術に挑戦したことで得た自信

――モデルデビューから10年、役者デビュー7年目と伺いましたが、この世界を目指したきっかけは?
さかた:ずっとドラマっ子で、小さな頃から母と一緒にドラマを観ていました。15歳でモデルを始めて、当時からお芝居がしたかったんですけど、なかなか機会がなくて。17歳でやっときっかけをいただいて、最初は「お芝居って楽しいな」と思っていました。でも、とにかくオーディションに落ちまくる日々だったんですよね。「ああ、全然だめだ」と。そんな中で、ドラマとかを観ると同世代の方々が活躍されていて、ずっと「悔しいな」と思っていました。
――思い描いた理想とは違っていたと。
さかた:そうですね。大学生になると、年齢のこともあってますますチャンスがもらえなくなるのを感じました。でも、「たまたまチャンスがもらえたときに、準備ができていないとそのチャンスを無駄にしてしまう」と思って、いろんなお芝居のワークショップに行くようになりました。そこから、ちょっとずつ仕事をもらえるようにはなったけれど、それでもやっぱり思い描いていた理想像とは違っていて。お仕事を始める前に、「20歳のときにはこうなっていたい」とか、いろいろと考えていたんですよね。でも全然そこに追いつけなくて、どうしたらいいんだろうなぁと今でもずっと思い続けています。

――正解がないからこそ難しい世界ですよね。過去にはやめようと思うようなことも?
さかた:23歳のときに、やめようかなと迷った時期はありました。そのとき、1カ月間だけ中国に語学留学をしたんです。中国語がしゃべれるわけではなかったけれど、“自分探しの旅”という感じで。そのときに観た映画が、意味もわからないし、何をしゃべってるのかもまったくわからないのに、すごく面白かったんです。それをきっかけに、「やっぱりもう一回お芝居がしたいな」と思って帰国して、ご縁があって今の事務所に所属しました。
――中国への留学が、大きな転機になったんですね。今も中国語を勉強されている?
さかた:はい、今も勉強中です。まだそんなにしゃべれるわけではないんですが、いつかは中国の作品に出たいなと思っています。
――先ほど「ドラマっ子だった」というお話もありましたが、特に印象に残っているドラマはありますか?
さかた:役者になりたいと思ったきっかけが、『イタズラなKiss〜Love in TOKYO』(2013年/フジテレビTWO)です。当時、学校に行きたくない時期が続いていて、その中で元気をもらえた作品ですね。

――ちなみに、出演者の方と現場でご一緒されたことは?
さかた:まだないんです。でも、この作品は未だに自分の中に残っているし、今でも観返します。そんなチームといつかご一緒できたらうれしいですね。
――ブラジリアン柔術についてのお話もありましたが、最初はどんなきっかけで?
さかた:当時所属していた事務所から「アクションができるようになったら強い。しかも普通のアクションではなく、ブラジリアン柔術と言えた方がみんなの目を引くから」と言われたんです。当時からアクションができたらいいな、とは思っていましたけど、「本格的に習いたい」とまでは考えていなくて。その中でブラジリアン柔術と言われたので、本当に行きたくなかったんです(笑)。「ちょっと体調が悪くて……」とか休む理由を探すほどだったんですが、2、3年通い続けていたら、その面白さに気づいて。そこからはハマっちゃって、自分からどんどん通ってますね。5年くらいやっていて、今も定期的に行っています。
――ブラジリアン柔術を習得されたことが、演技にも役立っている?
さかた:師匠が「強くなると自信も出てくるし、鍛えることによって姿勢もよくなる」とおっしゃっていて、たしかに自信もつきましたし、姿勢も今回の刑事役に役立っているなと思います。

――今回はアクションがないとのことですが、今後さかたさんのアクションシーンが楽しみです。具体的に、やってみたい作品はありますか?
さかた:『ベイビーわるきゅーれ』シリーズは大好きなので、やってみたいですね。あとは戦隊モノとか、敵役でもいいので出てみたいです。女性の役者でブラジリアン柔術の紫帯を取得している人って、多分まだいないんじゃないかなと思うので、柔術を活かしてぜひアクションに挑戦したいです。
――アクション以外で、チャレンジしたい役柄は?
さかた:『イタズラなKiss』のようなラブコメには憧れます。それから、私は顔立ちから「幸が薄い」とよく言われるんですけど、最近はそういう不幸な女性の役がリアルに多くて。今後は個性を生かして、幸薄めな役をもっと深く演じてみたいですね。
韓国のスタジオ・ASTORYが2023年に製作した連続ドラマを原作としたヒューマンミステリー。心やさしきマヌケな誘拐犯と記憶喪失の天才少女が異色タッグを結成し、次々と襲いかかる危機を乗りこえながら犯人捜し&逃亡劇を繰り広げる。
■放送情報
『誘拐の日』
テレビ朝日系にて、毎週金曜21:00〜21:54放送
出演:斎藤工、永尾柚乃、深澤辰哉、江口洋介、内田有紀、安達祐実、鈴木浩介、長谷川初範、望海風斗、佐藤寛太
原作:『誘拐の日』©ASTORY & KT Studiogenie/脚本 キム・ジェヨン
脚本:丑尾健太郎
監督:深川栄洋、片山修
音楽:長岡成貢
主題歌:yama「us」
ゼネラルプロデューサー:大江達樹(テレビ朝日)
プロデューサー:峰島あゆみ(テレビ朝日)、菊池誠(アズバーズ)
制作協力:アズバーズ
©︎テレビ朝日
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