『40までに』新規ファンが続出 風間俊介×庄司浩平の“歳の差オフィスラブ”がたまらない

『40までに』風間俊介×庄司浩平がたまらない

 BLドラマが日本ドラマ界の人気ジャンルとなって久しい。かつては一部のファンが支持するニッチな存在だったが、今や国境を越えて多くのファンに愛される一大コンテンツへと成長した。BLドラマの出演を機にブレイクした若手俳優も多く、『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレ東系/以下、『チェリまほ』)の赤楚衛二&町田啓太、『美しい彼』(MBS)の萩原利久&八木勇征を目指せとばかりに、毎クールありとあらゆる種類のドラマが作られては、ヒットを打っている。こんなにも量産されるとファンも飽きてしまいそうだが、いまだその熱は冷めず、それどころか新たな作品が生まれるたびに、新規ファンを掴み、さらなる盛り上がりを見せているのだ。

 2025年夏クールで注目を集めているのが、風間俊介×庄司浩平の『40までにしたい10のこと』(テレ東系)。1週休みを挟んで放送される第6話の予告動画は、テレ東公式YouTubeで63万回以上も再生されている。マミタによる原作漫画は、累計発行部数75万部を超え、BLアワード2024・総合コミック部門で第1位に輝いた人気作で、満を持しての実写化となった。監督の池田千尋は、『初恋、ざらり』(テレ東系)につづき、風間と2度目のタッグになる。

 40歳の誕生日まであと3カ月。淡々とした日々を過ごす会社員の十条雀(風間俊介)は、「40までにしたいことリスト」を書き始める。タコパをしたい、シーパラに行きたい、カフェでドリンクのカスタマイズをしてみたい、恋人を作りたい……。ささやかな願いだが、中年を迎えた雀には、どれも勇気がいるものばかりだ。そんな「やりたいことリスト」を10歳年下の部下・田中慶司(庄司浩平)に見られてしまい、一緒にやりませんかと提案をされる。

 これまでBLドラマに馴染みのなかった層からも注目を集めている理由は、主演である風間俊介の存在だろう。大河ドラマ『べらぼう』(NHK総合)で鶴屋喜右衛門、月9『明日はもっと、いい日になる』(フジテレビ系)で蜂村太一を演じるなど、今期だけでも3作品に出演しており、まさにオファーが絶えない実力派俳優だ。正直に書くと、あまりに多くの作品に出演しているため、視聴者側が物語に集中しづらいのではないかと思っていたのだが、『40までに』の世界観に一瞬で引き込む演技力はさすが。実年齢は雀より少し上の42歳ながら、風間演じる十条雀は、世の中が思い描く“40手前の独身男性”像にぴたりとハマっている。

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