実写映画『ゼルダの伝説』キャスト発表への反応は? リンク&ゼルダ役の俳優の経歴も

実写映画『ゼルダ』メインキャストの経歴は?

 2023年に制作が発表された実写映画『ゼルダの伝説』のゼルダ役およびリンク役を務める主要キャスト2名が決定。映画の共同プロデューサーを務める任天堂株式会社の代表取締役フェロー宮本茂が、7月16日に任天堂の公式X(旧Twitter)を通じて明かした。

 『ゼルダの伝説』は、1986年にファミリーコンピュータディスクシステムのローンチタイトルとして1作目が発売された任天堂の人気シリーズで、2024年までに本編19作が発売されている。作品ごとに時代や主人公の設定が異なるが、基本ストーリーは、主人公の少年リンクが敵に囚われたゼルダ姫を助ける、というものだ。

キャスト発表へのファンの反応は?

 今回、実写映画『ゼルダの伝説』のゼルダ役を務めるのはボー・ブラガソン、リンク役を演じるのはベンジャミン・エヴァン・エインズワースに決定した。この配役への反応として多く見られるのは、「原作のイメージ通り」であるという高評価だ。昨今、観客の中には実写映画化作品のポリコレへの配慮が行き過ぎていると感じている人も多いようで、『ゼルダの伝説』でもこの点を憂慮していたファンもいたのかもしれない。リンクもゼルダも原作ゲームでは「ハイリア人」と呼ばれる、いわゆるエルフに似た種族で、白い肌に金髪という白人系の外見をしている。そこへイメージ通りのキャストが発表され、歓迎ムードとなっているのだ。

 一方で面白かったのは、「予想が外れた」という声だ。ファンのキャスト予想として、ゼルダ役に『THE LAST OF US』(2023年〜)のエリー役で知られるベラ・ラムジーを推す声が多かった。彼女をゼルダ風に加工した画像もSNSでは出回っていたが、実現することはなかった。

 では、主要キャラクターを演じるキャストはどんな俳優なのだろうか。少し詳しく紹介していこう。

幼少期から実績を積んできたボー・ブラガソン

ボー・ブラガソン(写真:REX/アフロ)

 ゼルダを演じるボー・ブラガソンは2004年生まれ。7歳までルクセンブルク、その後3年フランスで育った。子役としては2007年にイタリア・ベルギー合作映画『Hidden Love(英題)』に端役で出演。その後イギリスのチェシャーに移り住み、地元の演劇学校ナッツフォード・アカデミーに在籍、のちにナショナル・ユース・シアターで演技を学んだ。

 2017年から本格的に俳優活動を始め、BBCのミニシリーズ『Three Girls(原題)』に出演した。その後もいくつかのドラマにゲスト出演し、2021年には『映画検閲』で映画の中の少女を演じている。セリフはないものの、美しくも不気味な存在感を醸し出し、観る者を惹きつけた。2024年には、ディズニープラスで配信されたファンタジーアドベンチャー『反逆のネル』に出演。判事殺害の濡れ衣を着せられた姉ネル(ルイーザ・ハーランド)とともに逃亡生活を送る3人姉妹の次女ロキシー役で、たくましく成長していく少女を演じている。また、同年にはBBCのミニシリーズ『The Jetty』にも出演し、重要な役を演じた。

 英語とフランス語のバイリンガルで、今後国際的にも活躍が期待されるブラガソン。舞台と映像の両方への出演経験が豊富で、内側からにじみ出るような演技が得意とされている。そんな彼女は、神秘的なゼルダ役にぴったりだろう。

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