『ウィッチウォッチ』ニコ役の川口莉奈がハマり役 『シャニマス』と真逆の演技に驚き

 4月から連続2クールで放送されているTVアニメ『ウィッチウォッチ』。にぎやかな登場人物たちの掛け合いが繰り広げられる同作でとくに心を奪われるのは、メインヒロイン・若月ニコ役を演じる川口莉奈の演技だ。本稿では川口にとってニコ役がいかにハマり役なのか、詳しく紹介していきたい。

 『ウィッチウォッチ』は、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されているラブコメマンガが原作。作者は『SKET DANCE』や『彼方のアストラ』の篠原健太だ。

 主人公の乙木守仁(モリヒト)は鬼の力を持った高校生で、ある日幼なじみのニコと再会し、一つ屋根の下で一緒に暮らすことに。魔女修行中の身であるニコは、未熟な魔法を繰り出してはトラブルを巻き起こしていく。

 モリヒトのほうは使い魔と魔女という関係を強く意識しているものの、ニコのほうは恋愛的な意味で彼にぞっこん。鈍感ながら“スパダリ彼氏”のようなモリヒトに一喜一憂する姿がユーモアたっぷりに描かれている。

 川口は、そんなニコの乙女心を的確に演じている印象だ。たとえば第1話では、久しぶりに会ったモリヒトがかっこよく成長していることに興奮し、これから始まる同居生活に妄想を膨ませてひとりで盛り上がる様子を、声をうわずらせたハイテンションな演技によって表現していた。

 ほかにも恋する女子ならではの反応が毎回詰め込まれているので、そのぶん川口のキュートな演技を堪能することができる。

 また恋愛描写を抜きにしても、ニコは感情豊かなキャラクター。普段は天真爛漫な言動をとっているが、魔法で失敗すると深く落ち込んでしまう。かと思えば、他人からほめられてすぐに調子に乗るなど、目まぐるしく感情が変化していく。

 さらには魔法の影響でチャラくなったり、重い女になったり、幼い子どもになったりと、もはや七変化のような状態。川口はそうしたさまざまな状態の声色を器用に演じており、基本的な演技力の高さを感じさせる。

 さらにコメディアニメならではのノリとして、第2話の予告映像では「川口莉奈のアドリブです」と宣言しつつ、「友達たくさんサンバ」というシュールな歌を披露したことも話題を呼んでいた。

『ウィッチウォッチ』TVアニメ公式X(旧Twitter)より

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