齊藤京子、深田晃司監督作『恋愛裁判』で映画初主演 カンヌ国際映画祭への出品も決定

齊藤京子初主演『恋愛裁判』カンヌ出品決定

 深田晃司が監督を務めた齊藤京子主演映画『恋愛裁判』が、第78回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門に正式出品されることが決定した。

 本作は、「元アイドルの女性に賠償命令」という新聞記事を目にした深田監督がその内容から着想を得て、構想から10年を経て結実した作品。日本のアイドル界でまことしやかにささやかれる「恋愛禁止ルール」。契約書に記載されたこのルールに反する行動をしたとして所属事務所から契約違反と訴えられ裁判へと発展した一人の女性アイドルの姿を描く。

 また、本作は第78回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門に正式出品されることが決定。深田監督は『淵に立つ』で第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞し、前作『LOVE LIFE』では第79回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に出品されている。

 人気グループへの階段を駆け上がっているアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ
」。人気ナンバー1でセンターを務める山岡真衣(齊藤京子)は偶然、中学時代の同級生・間山敬に再会し、意気投合、恋に落ちる。アイドルとしての立場と恋愛との間で葛藤していた真衣だが、ある事件をきっかけに衝動的に敬のもとに駆け寄るという行動に出る。8カ月後、真衣は所属事務所から「恋愛禁止条項」の契約違反として裁判所に召喚される。人間が自然に持つ「恋」という感情を、契約で縛ることは果たして許されることなのか? アイドルが恋をすることは「罪」なのか? 誰もが当たり前に受け流していた日本独自の「恋愛禁止ルール」に深田監督が鋭く斬りこむ。

 恋に落ちる人気アイドル・山岡真衣を演じるのは、元・日向坂46のメンバーでセンターを務めた経験を持つ齊藤。2024年のグループ卒業以降、ドラマやバラエティ番組に引っ張りだこの齊藤が、映画初主演でアイドル役を演じる。

 2024年4月の日向坂46卒業コンサートからちょうど1年が経ち、初主演映画でカンヌの大舞台に立つことが決まった齊藤は「本当に夢のようで言葉にできないほど嬉しかったです」と喜びを語った。なお、深田監督と齊藤はカンヌ国際映画祭の会期中、現地でレッドカーペットを歩き、公式上映に参加する予定だ。

コメント

深田晃司(監督)

構想から気づけば10年もかかってしまったこの映画を、最高のかたちでお披露目できるこ
とを嬉しく思います。ひとつ言えることは、主演の齊藤京子さんとの出会いがなければこ
の映画は完成しなかったということです。絵空事でしかなかった脚本に全身全霊で血肉を
与えてくれた齊藤さんに心から敬服しています。また、長年に亘りこの企画を信じて導い
てくれたプロデューサー陣、現場を支えてくれた最高のスタッフ、キャストには感謝しか
ありません。ぜひ多くの人にこの映画を楽しんで欲しいです。

齊藤京子(主演)

映画『恋愛裁判』が第78回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門に出品されると聞いた
ときは、本当に夢のようで言葉にできないほど嬉しかったです。
深田監督、スタッフキャストの皆さん、この度は本当におめでとうございます。
この映画をたくさんの国の方々に観ていただけることが楽しみです。
深田監督とご一緒させていただけたことを、心から光栄に思います。

■作品情報
『恋愛裁判』
公開日未定
出演:齊藤京子
企画・脚本・監督:深田晃司
共同脚本:三谷伸太朗
配給:東宝
製作:「恋愛裁判」製作委員会
制作プロダクション:ノックオンウッド、TOHOスタジオ
©2025「恋愛裁判」製作委員会
公式 X(旧Twitter):@ren_ai_sai_ban

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