「第5回カツベン映画祭」5月30日開催 笠井信輔&茅原ますみ夫妻がゲスト弁士として参加

 「第5回カツベン映画祭」が5月30日に開催されることが決定した。

 「新宿東口映画祭2025」の提携企画として、5回目の開催となる本年の「カツベン映画祭」。かつて武蔵野館には、徳川夢声や山野一郎といった活動弁士が在籍し、日本一の活動写真館(映画館)として「活動写真」の魅力を発信していた。今回も武蔵野興業株式会社の全面的な協力のもと、ほぼ日本独自に花開いた弁士文化を継承する活動弁士が一堂に会して、朝から晩までカツベン三昧の映画祭を開催する。

 本年も多彩で魅力的なプログラムを用意。活弁界のレジェンド澤登翠は、時代を彩ったスターが主演を務めた『伊豆の踊子』の第1回映画化作品、田中絹代主演の『恋の花咲く伊豆の踊子』、芸術選奨新人賞を受賞した弁士・坂本頼光は片岡千恵蔵主演の『放浪三昧』、『ゆきてかへらぬ』や『BAUS 映画から船出した映画館』にも弁士役で登場している片岡一郎は現存最古の『怪談皿屋敷』と2005年制作の新作無声映画『クトゥルフの呼び声』、弾き語り弁士の山崎バニラは『蒲田モダンことはじめ』と高峰秀子のデビュー作『母』、関西の人気弁士・大森くみこはテイラー・スウィフトの楽曲で再注目されたクララ・ボウ主演の『恋人強奪』、澤登門下の山城秀之と山内菜々子は一門の始祖・染井三郎が一世を風靡した『アントニーとクレオパトラ』をそれぞれ担当する。初参加のベテラン麻生八咫・子八咫は、親子掛合いで日米爆笑喜劇の2本立て『チャップリンの番頭』と『子宝騒動』を語る。また、ゲスト弁士として映画通のフリーアナウンサー・笠井信輔と茅原ますみ夫妻が登場する。

 茅原は無声映画時代の大スター・酒井米子の実孫。夫婦掛合いで『沓掛時次郎』の主役・大河内傅次郎役と酒井米子役に初挑戦する。若手・尾田直彪を加え、3名掛け合い説明で届けられる。

 全8プログラム、12名の活動弁士が、映画史を彩る無声映画に命を吹き込む。

■公開情報
「第5回カツベン映画祭」(新宿東口映画祭2025提携企画)
日時:5月30日(金)10:00開演~
会場:新宿武蔵野館(東京都新宿区新宿3-27-10 武蔵野ビル3F)
入場料:1プログラム2,000円(税込) ※全席指定
販売方法:5月16日(金)12:00より武蔵野館及び武蔵野館チケットサイトにて販売
先行販売席数限定 通し券8,000円(税込)は、マツダ映画社にて取り扱いあり
協賛:武蔵野興業株式会社
協力・作品提供:アメリカ議会図書館、(公財)大田区文化振興協会、神戸映画資料館、The H.P. Lovecraft Historical Society
主催:株式会社マツダ映画社・カツベン映画祭実行委員会
公式サイト:https://www.matsudafilm.com

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