本田望結、IMP. 基俊介ら、南沙良主演『愛されなくても別に』出演決定 主題歌入り予告も

7月4日に公開される南沙良主演映画『愛されなくても別に』の予告編、キービジュアル、オールキャスト、主題歌が公開された。
本作は、『響け! ユーフォニアム』で知られる武田綾乃の同名小説を、『溶ける』の井樫彩が監督を務め実写映画化した人間ドラマ。
“フツー”とはかけ離れた大学生活を送る宮田陽彩(南沙良)は、学校に通いながら朝から晩まで寝る間もなくアルバイトや家事に追われる……母親に金を渡し、世話をするために。母親から暴力は振るわれないし、暴言もない。ただ「愛している」と言う言葉で縛られ、陽彩は緩やかな絶望と人生に対する期待のなさの中で生きている。そんなある日、同じバイト先の同級生・江永雅(馬場ふみか)との出会いによって、陽彩の人生は大きく変わっていく。
新たに公開されたキャストは5名。陽彩、雅と同じ大学に通う木村水宝石を本田望結が演じる。過干渉な親に育てられ精神的虐待をうけていたが、親の支配下から逃れるように新興宗教にはまっていく。
陽彩と雅のアルバイト先であるコンビニの同僚・堀口順平を演じるのは基俊介(IMP.)。アルバイト代を生活費や学費にあてる陽彩とは対照的に、留年した上にお洒落やギャンブルにつぎ込んでしまう。
雅の父親が殺してしまった被害者の遺族・大山幸太郎を伊島空が演じる。父親を殺された復讐のため、雅に近づく謎の男だ。
福岡で暮らしている水宝石の母親・木村美佐子を演じるのは池津祥子。水宝石の行動を監視するように、日々大量の電話をしてくる母。水宝石が心配になり上京してくるのだが……。
宮田陽彩の母親で会社員だが浪費家、現在は10歳下の彼氏がいる宮田愛を、河井青葉が演じる。浪費がやめられず、娘のアルバイト代も使ってしまう。家に彼氏を連れ込むなど欲望のまま生きる女だ。
公開された予告編は、経済的虐待をうける主人公の陽彩、精神的虐待を親に売春を斡旋される雅に加え、過干渉な親から精神的虐待うける水宝石も登場する。陽彩、雅、水宝石、それぞれに違った形で親からの虐待をうける3人。親の援助をうけている水宝石に対し、経済的虐待をうけている陽彩から見れば“甘い”と毒づいてしまうが、「不幸って他人と比較できることじゃなくない?」と切実な思いを訴える水宝石の眼差しにはっとさせられる。幸せも不幸も主観であって、人と比べることなど出来ないのだ。不幸比べをしても何も変わらない。子供には親の愛が必要かもしれない。だが、「愛している」という言葉で言葉を縛り付け、子どもを操り人形のように扱う親など必要なのだろうか。「クソみたいな世界で、わたしの人生を、生きる」、そう覚悟して突き進む3人の姿が映し出されている。
あわせて公開されたキービジュアルは、経済的、精神的虐待など、それぞれが違った苦しい環境に身をおきながら、社会に負けず必死に自分らしく生きようとする2人が寄り添いながら強い眼差しを見せる姿が映し出されている。
さらに主題歌はhockrockbが、本作のために書き下ろした「プレゼント交換」に決定した。
hockrockb コメント
見かけも性格も違うけど心の根っこが似ている者同士が2人だけの共通言語のようなものを使って支え合っていく様子、映像の瑞々しさ、同時に漂うほのかな寂しさを織り込んだ楽曲です。大切な人を思い出す、やさしい時間になるといいなあと願っています。
■公開情報
『愛されなくても別に』
7月4日(金)新宿ピカデリーほか公開
出演:南沙良、馬場ふみか、本田望結、基俊介(IMP.)、伊島空、池津祥子、河井青葉
監督:井樫彩
原作:武田綾乃『愛されなくても別に』(講談社文庫)
脚本:井樫彩、イ・ナウォン
企画・プロデュース:佐藤慎太朗
製作幹事・制作プロダクション:murmur
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
©︎武田綾乃/講談社 ©︎2025 映画「愛されなくても別に」製作委員会
公式サイト:aisare-betsuni.com
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