『日本一の最低男』香取慎吾VS安田顕の最終章へ “家の外”を描くことで分かる一平の変化
正助が子どもたちのためにと大森家を使って学童をはじめたことを大きなターニングポイントとして、一平の“家族”と呼べる存在、“家”と呼べるエリアははっきりと広がっているのだろう。再開発をめぐって繰り広げられる、街の人々の諍いはすなわち家族の問題であり、家族の問題においては取り残されたり無視されたり、切り捨てられる者がいてはならない。そしてそれぞれの思いを受け止めて、届けようとする。たとえそれで“政治”が成り立たないといわれようとも。
終盤で一平は、長谷川区長と、真壁が秘書を務める黒岩議員(橋本じゅん)に面と向かって、再開発計画の見直しを要求する。あくまでも一人の区民として、再開発計画エリアに住む者として。そして彼らに絶縁状を突きつけるように、計画見直しがなければ公認を辞退して無所属で、区議選ではなく区長選――すなわち長谷川の対立候補として――出馬すると宣言。今回序盤から真壁との対立ムードが強まりそうな気配があったが、ラストのエレベーター前のシーンの二人の表情で、それがはっきりとする。これはおもしろいことになってきた。
“日本一の最低男”である主人公・大森一平が、家族を、社会を、そして日本を変えていくために奮闘する姿を描く完全オリジナル作品。
■放送情報
『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:香取慎吾、志尊淳、冨永愛、増田梨沙、千葉惣二朗、向里祐香、佐野玲於、橋本じゅん、安田顕ほか
脚本:政池洋佑、蛭田直美、おかざきさとこ、三浦駿斗
演出:及川拓郎ほか
プロデュース:北野拓ほか
主題歌:香取慎吾「Circus Funk(feat. Chevon)」(トイズファクトリー)
制作協力:テレパック
制作・著作:フジテレビ
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/saiteiotoko/
公式X(旧Twitter): https://x.com/saiteiotoko_cx
公式Instagram:https://www.instagram.com/saiteiotoko_cx/
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@saiteiotoko_cx