日韓共同制作オリジナルドラマ『魔物(마물)』放送へ 麻生久美子×塩野瑛久のラブサスペンス

麻生久美子×塩野瑛久、『魔物』で初共演

 麻生久美子と塩野瑛久が初共演する日韓共同制作オリジナルドラマ『魔物(마물)』が、テレビ朝日系で4月18日より放送されることが決定した。

 本作は、『梨泰院クラス』を手がけた韓国のスタジオ・SLLと、同作の日本版『六本木クラス』(テレビ朝日系)を制作し、2024年5月にドラマを中心としたグローバルコンテンツの企画開発に関する協業協定を締結したテレビ朝日による、日韓共同制作のラブサスペンス。SLLからは原案、監督、プロデューサーらが参加。すでにある原作をリメイクするのではなく、韓国のクリエイターによる原案を日本側がシナリオへと昇華。SLLとテレビ朝日のドラマ制作陣が双方の経験やノウハウ、アセットを持ち寄り、ワンチームとなってのオリジナルドラマ制作が実現した。

 監督として、韓国ドラマ『主君の太陽』や『オク氏夫人伝-偽りの身分 真実の人生-』などを手掛けたチン・ヒョク、『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ・フジテレビ系)などの瀧悠輔が参加。脚本は、『H2〜君といた日々』(TBS系)や韓国ドラマをリメイクしたAmazon Originalドラマ『星から来たあなた』(Prime Video)の関えり香が担当する。

 本作で描かれるのは、不倫、DV、セックスなど愛と欲望にまつわる過激なテーマと、満たされない人間たちの歪んだ人間模様。主人公・華陣あやめは、実力ゆえ将来を嘱望されながらも孤独を抱えて生きる美しき女性弁護士。彼女は誰にも属すことなく歩んできたからこそ、“弱さ”を武器にする女性をどこかで軽蔑してきた。ある日、そんな彼女の前に、美しく魅惑的な男・源凍也が現れる。彼は“愛=所有”と信じる、危うさをはらんだ人間。従順な妻もいるが、凍也には妻に対するDV疑惑がちらつくばかりか、有名大学教授殺人事件の容疑が。そして、その事件をきっかけに、誰にも属したことがない孤独な女・あやめと、激情を秘めた危険な男・凍也という2人が本能的に強く惹きつけられ、許されない恋に堕ちていく。あやめは、凍也の無実を証明するため奔走するが、はたして殺人の真相は。その後、事件は思いもよらぬ連鎖をよび、さらなる悲劇が起きる。禁断の愛に堕ちていく2人の末路は如何に。

 主演を務める麻生は、本作で禁断の愛に身を焦がす孤高の女弁護士・あやめという役柄に挑む。そして、塩野がヒロインを翻弄する男・凍也を演じる。激しく求め合うあやめと凍也の愛を表現するため、本作ではインティマシーコーディネーターを導入し、初共演の2人が濃厚なシーンに臨む。

 日韓共同制作のオリジナルドラマである本作からのオファーに、麻生は「韓国ドラマは大好きでよく拝見しているので、お話しをいただいてまずワクワクしました。私で大丈夫かな、というプレッシャーも感じましたが、とにかくワクワクしっぱなしで、“絶対にやらせていただきたい!”と思いました」と振り返る。

 一方の塩野は、韓国のクリエイターが綴った詳細なプロットに「日本には“月がきれいですね”のように遠回しに意味を表現する文化がありますが、プロットから細部にわたって丁寧に描き込むのは、日本とは違う制作スタイルだなと感じ、とてもワクワクしました。ストレートに感情をむき出すようなセリフや展開もあり、それを韓国式に撮影すると、どういう化学反応が起きるのか……。今から楽しみです」とコメントを寄せた。

麻生久美子(華陣あやめ役)コメント

オファーを受けたときの心境

韓国ドラマは大好きでよく拝見しているので、まずワクワクしました。私で大丈夫かな、というプレッシャーも感じましたが、とにかくワクワクしっぱなしで、“絶対にやらせていただきたい!”と思い、出演を決めました。   
私はもともと自分の意思をうまく伝えられるタイプではないので、韓国のスタッフ陣と距離を近づけられるのか不安だったのですが、みなさんとても朗らかで温かくて…お会いした瞬間に“大丈夫だな”と直感しました。意見もしっかり伝えてくださるので、信頼できるチームになるなと確信しています。チン監督の演出によって私の演技も変化していくのか、それも楽しみにしています。

自身が演じる華陣あやめ、塩野瑛久が演じる源凍也のキャラクターについて

あやめは自立した、強い女性。仕事ができる弁護士で、野心も抱いています。でも、凍也と出会ったことによって禁断の沼に堕ち、今まででは考えられない新たな自分と向き合って苦しんでいくキャラクターです。私にとって今までにないチャレンジとなる役柄なので、どんな感じで、どこまで突き進んでいいのか、自分がどんなふうになってしまうのかわからなくて……。楽しみな反面、ちょっと怖いなと感じる部分もあります。
塩野さん演じる凍也は、魅力の塊。存在だけで人を惹きつける男性です。本質的な部分では子どものように純粋で、あやめに対しても正直すぎるぐらい自分の思いを告げてくれます。そんなふうに愛らしくて少年みたいなところがあるのに、冷たい一面も持っていてギャップがある…。あやめ自身、この人にハマってしまってはダメだとわかっているのに、好きにならずにはいられない。それぐらい魅力のある人ですね。

初共演となる塩野瑛久の印象

最初に“本読み”でお会いしたのですが、すごく美しい方だなと思って、この人が凍也を演じるんだな、という説得力を感じました。でもチラッと見えた横顔がキレイすぎて、まともに顔が見られなくて……。ちらちらと横顔を盗み見ては、“美しい!”って衝撃を受けています(笑)。濃厚なシーンはどうなるのか、まだ想像もできないのですが、美しさが出せればいいなと考えています。

視聴者へのメッセージ

脚本が本当に面白いので、見て損はありません! 絶対に面白い作品になるなという予感がしていますし、塩野さんをはじめキャストのみなさんが個性的で素晴らしいお芝居をされる方ばかりなので楽しんでいただけると思います。

塩野瑛久(源凍也役)コメント

オファーを受けたときの心境

韓国との共同制作は、僕にとって未知の世界。早い段階で全話のプロットをいただいたのですが、今まで見たことがないほど細かく描写が書き込まれていて、すべてを読みきるのに時間がかかりました。
日本には“月がきれいですね”のように遠回しに意味を表現し、察する文化がありますが、プロットから細部にわたって丁寧に描き込むのは、日本とは違う制作スタイルだなと感じ、とてもワクワクしました。その“月がきれいですね”のように、僕らは“愛”という感情を言葉で表さずに、行動や描写で伝えようとしますが、この脚本ではストレートに感情をむき出すようなセリフや展開があります。それを韓国式に撮影すると、どういう化学反応が起きるのか……。今から楽しみです。
韓国のスタッフさんとは最初はやはり言語の壁を心配していたのですが、それを感じさせないくらいにはっきり意見を言ってくださいますし、衣装合わせの際、監督がこだわりやビジョンを共有してくださったので、いい現場になりそうだなと、僕自身もより撮影が楽しみになりました。撮影が進むにつれて、どんどんコミュニケーションが深まっていくだろうなという期待もあります。

自身が演じる源凍也、麻生久美子が演じる華陣あやめのキャラクターについて

凍也はまったく計算をしてないのに人を惹きつけてしまう、吸引力を持っている人物。冷酷さと無邪気さが混在している男ですが、計算はないのでふとした瞬間にそういった魅力を放つように表現していけたらと思っています。僕にとってもすごくチャレンジングな役ですので、作品の世界観に飛び込むつもりで挑みたいです。
麻生さん演じるあやめは、凍也の目線では“自分を見てくれる人”という印象です。凛としてたくましく、仕事にまっすぐ生きてきた女性。そんな彼女の軸がどんどん変わっていく様子は見ごたえがあると思います。

初共演となる麻生久美子の印象

僕も緊張してなかなか目を合わせられないのですが…、共演の俳優陣が年上、年下にかかわらず骨抜きになってしまうイメージがあります。でもその気持ちがわかるなと、ひしひしと感じています。とてもフラットに接してくださいますし、となりにいて居心地がいいので素敵なチームを作れる予感があります。2人の場面では、今まで見たことがないような、美しくも“味”のあるやりとりを見せることができたら……。麻生さんと一緒にいいシーンを作り上げていきたいですね。

視聴者へのメッセージ

多くの魅力が詰まった作品で、まずはとにかく見ていただきたいなというのがいちばんの思いです。素敵なキャストの方々が集まっていますので、ぜひ楽しみにしてください。

パク・ジュンソ(SLL制作代表/エグゼクティブプロデューサー)コメント

テレビ朝日とSLLが共同企画、制作した初のオリジナルドラマ『魔物』を視聴者の皆様にお披露目することができ、大変嬉しく思います。
『魔物』は韓国と日本のトップクラスのクリエイターたちが協力して企画したラブスリラーで、人間の愛と欲望、嫉妬と容赦などの心理が精巧に組まれています。
各人物の仮面の裏に隠された真実……そして緊張感あふれる展開は、テレビ朝日の伝統ある金曜ナイト枠の視聴者たちに新しい没入感を与えることと思います。
これからもテレビ朝日とSLLの持続的な協力を通じて、より多彩な作品を披露できることを願っています。

内山聖子(テレビ朝日エグゼクティブプロデューサー)コメント

SLLとはこれまで、スカイキャッスル・梨泰院クラスをリメイクするという素敵なご縁を頂いてきました。以前より企画の種から一緒に創り上げたいと話していましたが、非常に速いスピードで日韓のトップクリエイターが集まり、枠組みができ、第1歩を踏めたことを嬉しく思います。
どうして韓国のラブストーリーやラブサスペンスが世界の人を魅了するのか?きっと、人間の本能に切り込めるところを非常に深堀していて尚、センシティブに綴っていくストーリーラインの強さなのだと考えています。
美しく刺激的なラブサスペンス。キャストもとても魅力的で、この世界を生々しく生きてくれると思います。日韓の強力なスタッフ同士がぶつかり合い、刺激しあって作り上げていきます。物語も謎に満ちて面白い、予想できないドラマになるはずです。ぜひ金曜の夜を楽しんでください!

■放送情報
『魔物(마물)』
テレビ朝日系にて、4月18日(金)スタート 毎週木曜23:15〜24:15放送
出演:麻生久美子、塩野瑛久
原案:シン・ウニョン
脚本:関えり香
監督:チン・ヒョク、瀧悠輔、二宮崇
音楽:jizue
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)、パク・ジュンソ(SLL)
ゼネラルプロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)、チェ・へウォン(SLL)
プロデューサー:貴島彩理(テレビ朝日)、イム・チョヒ(SLL)、河野美里(ホリプロ)
制作著作:テレビ朝日・SLL 
制作協力:ホリプロ
©テレビ朝日・SLL
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/mamono/
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