仲村トオル×近藤啓介、『飯を喰らひて華と告ぐ』シーズン2を熱望 イベントで裏話たっぷり

仲村トオル主演ドラマ『飯を喰らひて華と告ぐ』Blu-ray&DVD購入者イベントが2月22日に開催された。
『ヤングアニマルWeb』で連載中の足立和平による同名漫画を実写化した本作。路地裏にひっそりと佇む中華屋のような店構えの、客の望むものは「何でも出す」と豪語する謎の凄腕店主が営む料理屋「一香軒」を舞台にした“異色”の人情グルメドラマだ。
会場に集まったファンの目の前には、第1話で三橋(田村健太郎)が食した、“あの”ハンバーグが置かれていた。細かく刻んだ缶詰のパイナップルが混ぜ込まれた肉々しいハンバーグ。頬張ると肉汁が口いっぱいに広がる。
イベントは、ハンバーグを実食する第一部、そして仲村と近藤啓介監督の2人によるトークセッションの第二部という二部形式で行われた。
参加者は熱心な“飯華”ファンや仲村のファンで、同じテーブルについたメンバーでドラマトークや公式グッズとして発売中の「オヤジアクスタキーホルダー」を使用し、アクスタ撮影会が繰り広げられていた。
会場の雰囲気も温まったところで、仲村と近藤監督が登場し、第二部・トークセッションがスタート。最初に、登壇前に実食したハンバーグの味の感想を求められると、二人とも「想像以上においしかったです」と回答。第一部でファンがハンバーグを食べている間に、仲村と近藤監督も控え室で同じものを食べていたのだ。
グルメドラマ(?)である“飯華”には、全12話に毎回、ジャンルを問わずおいしそうな料理が登場するが、仲村は撮影中は時間や材料などの都合で、登場した料理をほとんど口にできていなかったという。
「第9話で豚キムチをようやく食べられたくらい。料理を作るシーンの練習はたくさんしたんですが、食べる機会がほとんどなかった。いつも食べたいなと思っていたので、今日ハンバーグを食べられたのはうれしかったです」と、念願が叶ったうれしさをにじませた。
なかでも一番食べたかった料理を問われると、仲村は「どれもおいしそうだったのですが……」と悩んだ挙句、第3話で登場したカツカレーを挙げた。第3話のゲスト俳優だった吉村界人が演じた、レンゲでがっつくようにカレーを食べるシーンに惹かれ、食べたい気持ちがより高まったとのこと。近藤監督も「食べるシーンは丁寧な食べ方で撮影することが多かったけれど、この回だけはドラマっぽくない食べ方だったと思う。僕もカツカレーは食べたかった(笑)」と話していた。
そのまま話題は、海鮮パエリアが登場した第8話の思い出へ。原作にはないドラマオリジナルのストーリーで、大学時代の友人に騙されて全財産を失い、森の中でこの世を去ろうとしていた島田(福井俊太郎(GAG))に、近くでソロキャンプをしていた店主が偶然出会うという展開。近藤監督いわく、「店主を店の外に連れ出したくてやった回」とのこと。
この回は調達の都合などから食材をギリギリの数しか用意できず、「今運ばれているパエリアがひっくり返ったら撮影が終わるな……」と思いながら撮影していたと明かし、会場を笑いに包んでいた。
なお、この回で店主は、装備も持たず森の中にいた島田のことを、なぜか「プロの傭兵」だと勘違いするという設定。毎回台本を読むたび、仲村は店主の勘違いに対してひそかに心の中でツッコミを入れていたそうだが、第8話はそのなかでも「さすがにこれはないだろうと思った回のひとつだった」とのこと(ちなみにもうひとつ「さすがにない」と思ったのは、修学旅行で東京にきていた中学生・悟(山城琉飛)を宇宙人だと勘違いする第10話)。
そのほか印象に残った回として仲村と近藤監督から挙がったのが第6話。ランニング中にお腹をくだしたボクサーの佐々木(三河悠冴)が、トイレを借りようと一香軒に入ったことで始まる回だ。
トイレを借りたいのに、店主に「座れ!」と一喝され、やむなく座るも、迫り来る便意に佐々木が抗う様子がコミカルに描かれていた。この回で三河は大量の冷や汗をかいていたのだが、それは衣装のニット帽の中に隠した、濡らした布で演出していたことを監督が暴露。
メイク担当者のアイデアにより、布からしたたる水を冷や汗に見立てて撮影は順調に進んでいた……が、三河の巧妙な演技に監督が笑いをこらえきれず、シーンがNGになったこともあったという。この場面では仲村もスタッフも笑いを堪えながら撮影していたとのこと。
仲村も近藤監督も、シーズン2の制作には意欲的で「(某局で放送されているグルメドラマのように)テレビ局の年末を飾る作品にしていきたい」と話していた。
最後には会場に集まったファンと仲村、近藤監督とで記念写真を撮影するというサプライズとともに、“ドラマの世界を舌と耳で味わえる、唯一無二のスペシャルイベント”は幕を閉じた。
■リリース情報
『飯を喰らひて華と告ぐ』
Blu-ray&DVD発売中
●Blu-ray
価格:9,900円(税込)
本編+特典映像(2枚組)
収録分数:本編144分+特典映像131分
品番:PCXP-51108
【映像特典】
・メイキング映像
・仲村トオル、足立和平先生対談映像
・予告映像
【初回生産限定特典】
・封入特典:ブックレット(ページ数未定)
・スリーブケース
・イベント参加券
※なくなり次第終了
●DVD
価格:5,500円(税込)
本編(1枚組)
収録分数:本編144分
品番:PCBP-12428
主演:仲村トオル
各話ゲスト:田村健太郎、猫背椿、吉村界人、きたろう、高橋ひとみ、三河悠冴、華村あすか、福井俊太郎(GAG)、山崎紘菜、山城琉飛、円井わん、柄本時生(※放送話順)
原作:足立和平 『飯を喰らひて華と告ぐ』(白泉社『ヤングアニマルWeb』連載)
監督:近藤啓介、井上雄介
脚本:近藤啓介、神谷圭介、金子鈴幸
主題歌:フィッシュマンズ「ごきげんはいかがですか」
制作プロダクション:オフィスクレッシェンド
製作:「飯を喰らひて華と告ぐ」製作委員会
販売・発売元:ポニーキャニオン
©足立和平・白泉社/「飯を喰らひて華と告ぐ」製作委員会
公式サイト:meshikura.com
公式X(旧Twitter):@meshikura_drama



























